創業125周年を迎えた吉野家が、初の本格麺メニューとして「牛玉スタミナまぜそば」(767円=税込)を7月4日より発売。牛丼一筋だった吉野家が“まぜそば”に挑戦したということで、SNSを中心に大きな話題となっている。
今回登場した「牛玉スタミナまぜそば」は、牛丼の具に青ねぎ、天かす、生卵、にんにくマシマシだれを組み合わせたガッツリ系の新メニュー。見た目は“二郎系”を思わせるインパクトだが、実際の味わいはどうなのか? 実際に食べて検証してみた。
【味の特徴】にんにくダレ投入前後で別物に変化
まず、見た目に反して麺はツルツルとした細めの中華麺。特製だれは醤油ベースのあっさりとした出汁風味だが、麺との絡みがやや弱く、物足りなさを感じる構成。別添えの生卵を入れることでさらにマイルドになるが、ここまでは正直インパクトに欠ける。
しかし、ここで「にんにくマシマシだれ」を投入すると一変。にんにく、唐辛子、味噌のコクがガツンと効いて、一気に“スタミナ系”まぜそばに大変身。パンチのある味を求める人には、この味変後のインパクトが魅力だろう。
【ボリュームと満足感】二郎系を期待すると物足りない?
ポスターの“二郎系風”ビジュアルとは裏腹に、麺量は並盛一択でボリュームは控えめ。男性ユーザーやガッツリ系を好む層にとっては、やや物足りなく感じるかもしれない。大盛りオプションがないのも残念なポイントだ。
【総評】初の麺メニューとしての評価は?
「吉野家がまぜそば?」という驚きの中で登場した本商品だが、味のバランス・ボリューム感ともに中途半端な印象は否めない。ただし、“にんにくマシマシだれ”を活かせば満足度はアップ。ラーメン業界参入を見据えた“第一歩”としては、今後の展開に期待したい。
(小林洋三)