お弁当の定番ながら、ここ最近は1000円超えの高級品を扱う専門店も増え、店によっては連日の大行列となるなどブームになっているのが「のり弁」だ。
確かに高級のり弁は味のレベルが違うと感じる人は多いようで、人気の高さもうなずけるのだが、やはり「のり弁」といえば安くてボリューム満点な庶民の味方。そこで、今回はあらためて食べたい高コスパのり弁を紹介しよう。
日本で最も食べられているのり弁は、弁当チェーン「ほっともっと」の「のり弁当」(380円、税込以下同)だろう。同チェーンの人気ナンバー1商品は、シリーズ品も含めればなんと年間3400万食売れるという。ご飯の上におかかと昆布、さらにのりを敷き、おかずは白身フライ、ちくわ天、きんぴら、たくあんと非常にシンプルながら必要十分。さらにおかずを求める方には、「特のりタル弁当」「全部のせのり弁当」「BIGのり弁当」も用意されている。
一方、とんかつチェーン「かつや」が本気で作ったと話題になっているのが、「かつやの海苔弁」(869円)だ。のりご飯の上には、「ポテトサラダin厚切りハムカツ」や、赤ウインナー、海老フライ、鶏のから揚げ、ちくわの磯部揚げと、かつやらしい揚げ物のオンパレードとなっていてボリューム満点である。
とにかくお腹いっぱい堪能したいむきには、「伝説のすた丼屋」の「得盛りすたみなのり弁」(890円)がオススメ。1合超ののりご飯に白身フライ、ちくわ天、すたみな唐揚げ、すたみな炒めが約200グラムも乗っている。もともとはテイクアウト専門店のみの限定販売だったが、好評につき、対象店舗を拡大して販売されている。ニンニクの効いた濃い味のおかずとのりご飯の相性は抜群で、この量でもペロリと食べられてしまう。
さて、外食チェーンとしては珍しく、2020年から丼ぶりメニューとしてのり弁の取り扱いを開始したのが「ゆで太郎」だ。温そばか冷そばか選べる「ミニのり弁セット」はセット価格で680円と抜群のコスパを誇る。しかも、同チェーンではたびたび「のりのり祭」が開催されており、期間中は100円オフでのり弁セットが注文できる。のりご飯に白身フライにちくわ天という、まさに王道のり弁は店舗でもテイクアウトでもいただくことができる。
どれも味、量、価格ともに大満足の一品。毎日でも食べたい「のり弁」だ。
(小林洋三)