プシュッ‥‥、ゴクゴク。クゥ~~ 。さあ皆さん、いよいよビールがおいしい季節がやって来ました!
今回、ご紹介するのは「日本ビール検定」。ビールの歴史、製法、原料、さらには飲み方まで幅広い知識が学べる検定です。
それでは、さっそく例題を見てみましょう。
〈問1〉ビール瓶の王冠にはギザギザがありますが、日本工業規格(JIS)で規定されているその数は①18、②19、③20、④21 のうちどれ?
〈問2〉ビールグラスが空になると不安になる症状を「空グラス恐怖症」と言いますが、それを専門用語で表すと、①セノシリカフォビア、②プレアルコホリズム、③ウェルニッケ・コルサコフ症候群、④マロリー・ワイス症候群 のうちどれ?
この検定は3級から1級まであり、実際の問題は四択のマークシート式。1級のみ、記述・論述問題も出題されます。例題の答えは、
〈問1〉が④、〈問2〉が①となっています。
私は2級まで持っていますが、正直、1級はかなりの難関です。
昨年に実施された前回の試験では、1級の合格率(100点満点中80点で合格)がわずか6.1%でした。
公式テキストもありますが、1級はそこには掲載されていない雑学や時事ネタがバンバン出題されます。かくいう私も、3年前にチャレンジした際は100点満点中38点しか取れませんでした。
「友人にビール好きになってもらうために、あなたならどう提案しますか?」
という論述問題も出ましたが、私にとっては、四択問題よりもむしろこれがいちばん簡単だったかもしれません(笑)。
この検定に合格するメリットの一つとして、級にかかわらず100点満点を達成した人には、ビール1年分(対象者が複数の場合は山分け)がプレゼントされます。ビール好きにはうれしい特典でしょうね。
また、日本酒と同じように、北海道の「網走ビール」や徳島県の「阿波麦酒」といった名産の地ビール(クラフトビール)が数多くあるため、ビールに詳しくなると旅行や出張の楽しみが増えるのではないでしょうか。
こうしたビールの知識はビジネスにも活用できます。最近は小規模な醸造所で作られたクラフトビールを売りにしたお店が人気を集めています。こうしたビール専門店なら、ごく普通のバーと違って、数えきれないほどのカクテルのレシピを覚える必要はありません。
もちろん、ビールの注ぎ方だったり、マッチする肴を考えたりと、商売はそんなに簡単ではないでしょうが、この検定で得た知識をビール好きのお客さんに披露すれば、きっと喜んでくれるはず。
9月29日に開催される第8回検定の受験申し込みは8月下旬が締め切りとなっています。この夏、受験勉強にいそしめば、これまで飲んでいたものよりも、格別な味わいが楽しめるかもしれませんね。
(すずき・ひであき)