秋篠宮家の長男悠仁さまが、筑波大学附属高等学校(東京文京区)に進学することを16日、宮内庁が発表した。悠仁さまは現在、お茶の水女子大附属中学3年生で、お茶の水女子大と筑波大が結んでいる「提携校進学制度」の推薦を受け、学力検査を受けられて合格したという。戦後の皇室で学習院以外の高校に進学するのは初めて。
筑波大附属高校は明治21年創立、134年の歴史を有する国立の名門校だ。明治の文豪・永井荷風や、洋画家の岸田劉生、第52・53・54代内閣総理大臣の鳩山一郎ら、歴史に名を刻む名士を多数輩出している。昭和25年に男女共学になり、現在は附属中学からの内部進学と、受験して高校から入学する生徒がいる。
「大手予備校の資料によると、筑波大附の偏差値は65。全国トップの筑波大学附属駒場高校、東京学芸大学附属高校とともに、国立高校の最難関に位置づけられます」(予備校講師)
大学進学実績もすごいのひと言だ。
2021年度の大学合格者数は、東京大学29人、京都大学8人、一橋大学7人、東京工業大学12人、早稲田大学92人、慶応義塾大学70人、上智大学24人、東京理科大学61人、国公立大学医学部の合計25人など錚々たるもの。ただ、他の進学校とは雰囲気が異なり、通学は私服、髪型も長髪にしたりとそれぞれで、校風は自由に見える。教育目標は「自主・自律・自由の精神にもとづく、調和のとれた全人教育」としている。
卒業生の顔ぶれも華やかだ。政界では鳩山邦夫元総務大臣、片山さつき参院議員、経済界には山本卓真富士通名誉会長、設楽洋ビームス社長、文科系では作曲家の芥川也寸志、SF作家の星新一、小林信彦、映画監督の今村昌平、女優の檀ふみ、狂言師の野村萬斎、元財務官僚でタレントの山口真由、八田亜矢子ら有名人がズラリと並ぶ。前身が東京教育大学付属高校だけあり、学問の第一線で活躍する人材は数えきれない。
なお、同校は14年から5年間、文科省からスーパーグローバルハイスクールの認定を受け、現在も「グローバル人材の育成」を掲げている。