コロナ禍の飲食不況という逆風にあって、2020年9月期の決算発表では売上収益(売上高)が約2049億円と過去最高を記録した回転寿司チェーンの最大手「スシロー」。この年末年始も各店舗は大勢の客でにぎわっていることだろう。
今年の暮れ頃から頃から、ある変わった楽しみ方をする客が目撃されているという。
「メニューにはない『ひつまぶし』を食べる若者が増えているそうです。きっかけは12月23日に放送された情報バラエティ『ソレダメ!』(テレビ東京)。番組内でスシローマニアというグルメライターが、ひつまぶしを食べる方法を紹介したのですが、これが安くて美味そうと評判に。何しろ280円で絶品のうなぎメニューが食べられるとあって、マネをする人が続出したそうです」(テレビ誌ライター)
番組で紹介された「ひつまぶし」のレシピはいたって簡単。150円(税別)のうなぎの蒲焼き1皿と平日限定メニューの130円(税別)のかけうどん1人前を注文。かけうどんの麺を食べきり、そこへうなぎの蒲焼きをシャリごと投入し、卓上にある粉末緑茶をふりかけて軽くかきまぜるだけ。味の感想とともにTwitterやインスタに自作の「ひつまぶし」の画像をアップするユーザーが続出した。この「裏メニュー」が支持された理由について、ネットライターはこう語る。
「こうした大手チェーンのアレンジメニューはテッパンネタとも言えますからね。見映えがいいのが第一条件。2年ほど前、ある情報バラエティで、はまちの握りをアレンジした『海鮮しゃぶしゃぶ』なる裏メニューが紹介されたのですが、こちらは湯呑み茶碗にお湯を注いで、その中をくぐらせるというもの。魚の脂がついた湯呑みを洗う店員さんの手間や、何より見映えの悪さもあって、《これじゃ大迷惑》《これは試す勇気ないわ。非常識》といったコメントが殺到して大炎上を招きました。その点、こちらの『ひつまぶし』はうどんの器を利用しているので、スシロー愛好家の間では好意的に受け入れられているようです」
茶碗蒸しやラーメン、フライドポテトなど、とにかくサイドメニューが充実していることで知られる王者「スシロー」。来店の際には、「絶品ひつまぶし」でいつもと違う味を楽しんでみては?