午後の仕事をパワフルに乗り切りたいというときは「肉ランチ」で、栄養と共に活力を養っておきたいですね。それでも、やはり「カロリー」は気になっちゃいます。実は低カロリーだと思っていた部位も、調理すると案外カロリーが高かったりするんです。
●「ロースかつ定食」vs「牛タン定食」
豚肉には、糖質をエネルギーに変えるときに使われるビタミンB1を多く含むため「夏バテや疲労回復」によく、牛タンには、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きのビタミンB2が多く含まれるので、どちらも栄養価の高いランチと言えます。豚肉のロースには脂身があるのに対し、牛タンには脂身がないので、カロリー的には「牛タン定食」の圧勝かと思いきや、某大手チェーンなどが公表している数値を見ても、牛タン定食のカロリーは約780kcal。ロースとんかつ定食は約750kcalと、とんかつ定食のほうが低カロリーなんです。
ちなみに、牛タン定食を「2切れ」少ないものにすれば、約80kcal抑えることができます。
●「ロースかつ定食」vs「ヒレカツ定食」
100gの生肉で比較すると、ロース肉は約260kcal、ヒレ肉は115kcalとヒレはロースの半分以下のカロリーですが、油で揚げると赤身のヒレはロースよりも油を吸収しやすく、飛躍的にカロリーが上昇します。店舗によって異なりますが、揚げ方、揚げ時間によっては、ロースかつよりも高カロリーになっている場合があるのでご注意を。ちなみに、某定食チェーンによると、「ロースカツ定食」は751kcalで「ヒレカツ定食」は771kcalです。
●「からあげ定食」vs「とりカツ定食」
牛・豚・鶏の中では最もカロリーの低い鶏肉ですが、旨味を握っている「皮」の部分は、しっかりと高脂肪高カロリー。「からあげ定食」と「とりカツ定食」をとある定食チェーンのデータで比較すると、「からあげ定食」929kcal、「とりカツ定食」941kcalと僅差で「からあげ定食」の勝利。どちらも、添えられているマヨネーズ、タルタルソースなどの高カロリーなドレッシング、ソース類はできるだけ使わないほうがよさそう。
「部位」のイメージだけでチョイスしていると、思わぬカロリー摂取につながってしまいますね。だけど、高カロリーな料理は「美味しい」というのも現実なんですよね…。
(摘木みなみ)