1月20日、プロ野球12球団による定例の監督会議が都内のホテルで行われたが、そこでの“主役”は日本ハムの新庄剛志監督だった。
会議の中で「ポスティング移籍についてどう思われますか? 新庄監督?」という願ってもないパスを千葉ロッテ吉井理人監督から受けた新庄監督は、「1年でダメだったら、ソフトバンクに行く流れはやめてほしい」と、榊原定征コミッショナーもいる前で堂々と発言した。上沢直之投手を米大リーグに快く送り出したものの、日ハムが現地の通訳までアテンドしながら出戻りでソフトバンクへの移籍した事態に物申した格好だ。
会議後の取材でも「誰がなんと言っても、僕はプロ野球界にとって良くないものは『違う』と言う」とした新庄監督に、ネット上では日ハムファンのみならず野球ファンから称賛の声が上がっていた。
「今季の日ハムのホーム開幕戦(4月1日・2日)は対ソフトバンク。この新庄監督発言による“遺恨試合”の演出に、球団の営業はホクホクですよ。間違いなく大入り満員になるし、色んなことを仕掛けられる。関係者は新庄監督が話すきっかけを作った吉井監督にも感謝していたぐらいです」(日ハム担当記者)
大人しい監督が多い昨今、新庄監督には昨季以上にプロ野球界を盛り上げてほしいものだ。
(小田龍司)