焼き鳥は串のままかぶりつくか、それとも肉を外して食べるか。SNS上で焼き鳥の「食べ方」について論争が勃発している。
焼き鳥などの串物の食べ方については、これまで幾度となく議論が交わされてきたが、「串の下の方にいくにつれて食べづらくなってくる」「かぶりついて食べるのは下品」などという理由で、外して食べる人も少なくない。
一方、店側からすれば、時間をかけて「串打ち」したにもかかわらず、わざわざ串を抜き取ることで旨味の肉汁まで流されてしまってはツラい。「できればそのまま食べてほしい」というのが本音ではないだろうか。
12月16日付の毎日新聞では、東京・新橋の焼き鳥店の「串をぬくなら焼肉屋へ」「抜くたび値段が上がります」という店主のこだわりを紹介。これをきっかけに、SNS上で焼き鳥をそのまま食べるか否かの論争が再燃しているのだ。
《ルールがうるさい店はうざい。焼き鳥くらい好きに食べさせてほしい》
《串から外そうが外すまいが、味に大した違いはない。お客がニコニコして食べるのが一番》
《店主のこだわりの刺し方があるのに、わざわざ外したら台無しだろ》
《わざわざ串に刺している理由を考えたら外さないほうがいい》
記事で紹介されていた焼き鳥店は、他にも「飲めない人はお断り」「おひとり様お断り」「アルコールの追加注文がなくなり次第お会計とさせていただきます」などのルールがあり、そのことも論争の火に油を注いでいるようだ。
同様のケースでは、「唐揚げにレモンを搾るか否か」というのも大きな話題になった。日本唐揚協会は、「からあげ好きは何も足さない純粋なからあげを最低でもまずひと口目だけは外しません」とし、「ひと声かけるのが必要なマナーです」と述べている。
焼き鳥の食べ方は人それぞれだが、あえてルールを掲げている店では、それに合わせるのが無難だろう。
(ケン高田)