斎藤元彦前知事の「街頭活動動画」で侃々諤々「もう泣ける」「三文芝居」

 失職した元兵庫県知事の斎藤元彦氏が10月31日告示の出直し選挙に向け、朝から街頭活動に精を出している。

 失職直後の30日朝、神戸市須磨区のJR須磨駅前では、スーツ姿の斎藤氏が午前7時頃から街頭活動を開始。通勤・通学する駅の利用者らに「おはようございます」と頭を下げ、挨拶を繰り返した。

 10月1日にはJR甲子園口駅前に立ったようで、斎藤氏は自身のXに「昨日に続き、皆さまからのお声掛けが、私にとって、本当に力になります」と綴っている。そんな中、SNS上にアップされた「ある動画」が侃々諤々の論争を呼んでいる。

 この動画は、甲子園口駅の前で辻立ちする斎藤氏の左側から、付き添い女性と共に額縁を携えた高齢女性が歩いてくる姿をとらえている。やがて斎藤氏が女性に近づき会話を始めたのだが、音声を聞くと、女性が手にしていたのは兵庫県からもらったという100歳の長寿記念の品で、どうやら斎藤氏にお礼を言いに来たようだ。

 斎藤氏は膝を深く曲げて小柄な女性と目線を合わせ、深々とおじぎをしている。最後は手をとって見送るという、なんとも感動的なシーンだったが、なぜか一連の様子をカメラクルーが追いかけていたことで、「ヤラセ説」が急浮上。SNS上では「最初からカメラがスタンバイしてるってありえへん」「なんだこの三文芝居」「これをヤラセという心の寒いやつ」「100歳のお婆さんがヤラセに加担するわけないだろ」「もう泣ける」などと、様々な意見が飛び交っているのだ。

「一連の出来事が偶然かヤラセなのかは不明ですが、“エレベーターが来ないだけで激怒する暴君”と告発されたイメージとはなかなか結び付かないという意見が圧倒的。もちろん、どんな偉そうな政治家も選挙前には有権者に頭を下げまくるものですが、斎藤氏が芯から心を入れ替えて、地域住民と接していると信じたいところです」(WEBメディア記者)

 現在、四面楚歌の斎藤氏だが、期待を寄せる県民がいるのも事実。もう一度、斎藤氏に県政を託したいという有権者がどれぐらいいるのかは、11月17日投開票の兵庫県知事選挙で明らかになる。

(ケン高田)

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