芸人のやす子に対するXでの投稿が不適切だと炎上し、8月11日に芸能活動の休止を発表したタレントのフワちゃん。22年から彼女を「Google Pixel」のCMに起用していたGoogle が「他者を尊重しない行為に関しては厳格なポリシーを有しています」といち早く動画を非公開にした。さらに契約については「今後、Googleのポリシーに沿って適切に判断いたします」としている。
気になるのは、今回のような場合に発生する違約金だ。有名人の場合、逮捕や不倫の発覚だけではなく、最近はSNSでの不適切発言も起用した企業にとっては大きなイメージダウンにつながる。そのため、契約時にあらかじめ問題が起こった場合の違約金が定められている場合が多いとか。大手広告会社社員が説明する。
「一般的には最大でも契約金の5倍程度。契約金は売れっ子クラスだと3000万円がひとつの目安になり、今回の場合を当てはめるとすると、最大で1.5億円程度の違約金が発生することになります」
いずれにしても、もし違約金が発生するような契約であれば“億超え”は避けられのではとの見方だが、フワちゃんの場合、あれだけの知名度を誇りながら不適切投稿時点でのCMは1社だけ。その点では不幸中の幸いとも言えそうだが…。
「それがそうとも言えません。外資系はCMのギャラも高いため、それに伴い違約金も相当な額になるはず。しかも、一言で違約金と言っても、起こした問題の内容によって細かく設定されている場合が多いです」(同)
例えば、自動車関係のCM出演中の当て逃げ、アルコール飲料のCM出演中の酒絡みの暴力事件といった具合にその企業の製品・サービスと関連性がある場合、違約金が高く設定されていることも珍しくないという。
「大手IT系との契約の場合、SNSでの暴言のような不適切投稿はかなりマズい。同じ騒動なら既婚男性との不倫のほうが請求される違約金は少なく済んだかもしれません」(同)
つまり、今回のようなケースは、通常よりも高額な違約金を請求される複数の条件を満たしていることになる。芸能人は人前に出る商売。ゆえに一般人以上に自身の行動、言動を律することが求められそうだが、芸能界にフワちゃんのようなキャラは皆無だけに、また元気に復帰してほしいものだ。