キャッシュレス時代なのに…警察に届いた「落とし物」現金が228億円超で過去最高の理由

 去年1年間に全国の警察に届けられた「落とし物」の数が約2979万点にのぼり、過去最多を記録したという。

「新型コロナによる行動制限が去年5月に解除され、人の流れが活発化したことが大幅な増加につながったようです。昔はかばん、財布、傘の落とし物が多かったのですが、最近はスマホ、ワイヤレスイヤホン、ICカード、モバイルバッテリー、携帯用扇風機などが増えており、キャッシュレス化、家電の小型化が影響しているとみられています」(女性誌ライター)

 また現金の落とし物も228億円超で過去最多だった。そのうち持ち主に返還された現金は約157億円、持ち主が見つからず拾った人のものになったのは約32億円だったそうだ。

 時代がキャッシュレス化しているのに現金の落とし物が過去最多とは不思議な感じもするが…。

「現金を持ち歩きたい人がまだまだ多いことや、キャッシュレス決済の普及によって、現金を使用する機会が減り、財布の中に現金が残ったままであることなどが要因と推測されています」(同)

 先日、アメリカの経済誌フォーブスによるスポーツ選手の長者番付で、ドジャース大谷翔平選手が約132億円稼いだとして13位に入ったが、現金の落とし物228億円はその約1.7倍にあたる。塵も積もれば山となるというところだが、落とし物にはくれぐれも気をつけたいものだ。

(鈴木十朗)

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