森永乳業が95年の歴史に幕 銭湯で「風呂上がりのビン牛乳」が飲めなくなるのか

 森永乳業は「森永牛乳」など、ビンの容器に入っている商品すべてを3月いっぱいで販売終了すると公表した。今後はペットボトルや紙を使用した容器に変更されるというが、ビンで飲む牛乳の消失を惜しむ声も上がっている。

「3月末でビンでの販売が終了となるのは、『森永牛乳』『森永珈琲』『森永カルダス』『ラクトフェリンFe』『濃厚エースミルク』『ミルク生活ドリンクタイプ』『うるおうグルコサミン』の7商品。終了後はペットボトルなどの容器に変更されるため、利用者が返却しなくてもよくなり、軽量かつリサイクルも可能になるとしています」(社会部記者)

 森永乳業によると、ビン容器の回収から洗浄、製造にかかるエネルギーの問題、運送効率や配送頻度の問題、さらに消費者のニーズなどを総合的に判断した上で、販売終了を決めたという。同社では1929年からビンに入った牛乳を販売しているが、およそ95年の歴史に幕が閉じるられることになる。さらに、

「今後は森永以外もビン容器の取り扱いがなくなるかもしれません。というのも、ペットボトルの普及によってビン容器は以前から減少傾向にあったことに加え、コロナ禍での急激な需要の落ち込みや燃料費の高騰もあり、ビン容器自体が入手困難な状況になっているからです。コカ・コーラのビン商品も一時出荷を調整するような事態になっていますから、これを機に取り扱い終了というケースが増えるかもしれません」(経済ジャーナリスト)

 銭湯の風呂上がりにビンまでキンキンに冷えた牛乳を腰に手を当てて一気飲み…そんな光景も見られなくなってしまうのかもしれない。

(小林洋三)

ライフ