第75回朝日杯フューチュリティステークスは、17日に阪神競馬場で行われ、川田将雅騎手が騎乗する1番人気のジャンタルマンタルが直線で抜けだし、4番人気のエコロヴァルツに1.1/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分33秒8(良)だった。
一方、前走G2・東京スポーツ杯2歳Sを制し2番人気のシュトラウスは、スタート早々に先頭を奪ったものの直線であっけなく後退し、10着の大敗。騎乗したマーカンド騎手は敗北の原因を「枠ですね。大外枠では厳しかったです」とし、「出負けはあったけど引っかかったわけではなく、道中リラックスしていました。直線でヨーイドンになって、負けてしまいました」と振り返った。
まさかの大敗に納得がいかないのは競馬ファンだ。場内には落胆の声が響き渡ったが、一方でプロの目はさらに辛辣だ。中央と地方で通算4464勝を上げた元ジョッキーの安藤勝己氏は、自身のXで「シュトラウスは最悪の負け方。あのスタートなら御すことに徹するべき」とピシャリ。また、「下手!よく呼んでくるよね、こんな奴」とブチギレたのは、騎手通算8649戦1112勝を上げた元騎手の田原成貴氏だ。
田原氏は東スポが運営する「競馬LIVE」に出演すると、「一番ダメな乗り方したね、マーカンドさん。去年の有馬記念もそうだけど、下手だよね。よく呼んでくるよね、こんな奴。ホント、あんなところではなすかな。いやホントに。考えられない乗り方だよ。下手くそだよねー」とバッサリ切り捨てた。
競馬ライターが語る。
「田原氏のマーカンド騎手への酷評に、多くの競馬ファンは納得だったようです。一方で田原氏は過去に銃砲刀剣類所持等取締法違反や、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されて、JRAを無期限の出禁になっている。とはいえ、ここまでハッキリ言い切られると、マーカンド騎手もぐうの音もでないでしょうね」
マーカンド騎手は日本ではGⅠどころか重賞も未勝利だ。安藤氏や田原氏に指摘されるまでもなく、多くの競馬ファンは最初から過度な期待はしていなかったのではないだろうか。
(ケン高田)