もともと路上喫煙者を注意したり、ボッタクリバーに突撃したりと、多くの映像が投稿されてきた成敗系動画。最近では駅や列車内で痴漢・盗撮行為をはたらいた(とされる)人などを力づくで制圧する過激な動画をアップする配信者も増えている。
一時は“スカッと系動画”として人気だったが、ブームは終焉に近づいているのかもしれない。
昨年の千葉・松戸市議会選にも立候補した元自衛官の後藤たけし氏が運営するチャンネル「令和タケちゃん」が20日までアカウント停止処分を受けていたことが判明した。登録者数36.9万人の人気チャンネルだったこともあり、関係者の間に衝撃が走っている。
「18年に開設された老舗の報道系・撃退系と言われるチャンネルで、迷惑駐車や路上喫煙の注意といった軽いものから土地の不法占拠や投資詐欺、いじめによる死亡事件といったものまで扱っていました。ただし、動画の方針は数年前から変わっておらず、彼のチャンネルに限って言うなら急に過激になったということもありません」(週刊誌記者)
9月には今夏、日本国内で不法侵入などの違法行為を繰り返していた外国人迷惑ユーチューバーのジョニー・ソマリことイスマエル・ラムジー・カリド容疑者を大阪で確保。警察に引き渡したことを報告している。
「具体的にどの動画が引っかかったのかは分かりませんが、別の某人気成敗系チャンネルでは格闘技経験者の運営者が痴漢・盗撮犯と疑わしき相手を投げ技などで組み伏せて私人逮捕する様子を配信しています。最近はやりすぎを指摘する声も高まっており、場合によっては暴行罪や傷害罪に問われるケースもある。そのため、過激な成敗系動画は今後難しくなるかもしれません」(同)
さすがにアカウント停止の可能性があるのはリスクとして大きすぎる。強気な姿勢の成敗系配信者たちもYouTubeの規制によって、成敗されてしまうのだろうか。