74年に歌手デビューした相本久美子(65)。76年から「TVジョッキー」(日本テレビ系)のMCに就任し、ミニスカートから伸びた脚線美に目を奪われた読者も多いはずだ。そんな彼女の最近の活動は‥‥。
--今年の5月の誕生日にファン有志主催の「誕生日会」が開かれましたよね。
「はい。15年にデビュー40周年を迎えて、その年からライブ活動を再開したんですけど、ここ2、3年はコロナ禍もあって、ライブはやってなかったんですよ。ファンの方から『そろそろいいんじゃない』という声は、去年ぐらいから聞こえてきてはいたんですけど」
--どうして開催しなかったんですか。
「やっぱりファンの方もそれなりの年齢ですし、何かあったら心配だなぁと。そうしたらファンの皆さんがシビレを切らして『こういう企画だったら久美子さん、参加していただけますか』って、ファンの集いというか、誕生会のような企画を投げてくれたんです。それがすごくうれしくて『じゃあ、皆さんが私にやってほしいことを教えてください』って返したんです」
--まさに夢みたいな話ですよね。憧れの人が自分たちの企画に参加してくれるなんて。それでどんな内容になったんですか。
「『自分たちが持ってる写真を持ち寄って、スライドショーで見せていくので、1枚ずつコメントをください』と。イベントで撮っていただいた写真や雑誌の切り抜きなどの写真に『これはいつ、どこで撮って、こんな感じだった』みたいな感じですね。もちろん、全然、記憶にない写真もあって『あれ、これは何の写真ですか?』って逆に質問したりもしました(笑)」
--それは面白い企画ですね! 水着のグラビアを持って来る人はいませんでしたか。
「それがですね、私に気を遣ってくれたのか、1人もいなかったんです(笑)」
--歌の方は?
「歌うつもりはなかったんですけど、歌唱指導をしていただいてる先生に『せっかくだから、歌ってあげれば』って言われて『初夏景色』っていうアイドル時代の曲を1曲だけ歌いました。皆さん『こんなに楽しいとは思わなかった』とか言ってくださって、本当にうれしかったですね」
--じゃあ、毎年の恒例行事になるかもしれないですね。
「まだ何も考えてないですけど、来年はデビュー50周年なんですよ。そんなに大きなことはできないかもしれませんけど、何か楽しいことができればいいなと思いますね」
--ライブの衣装は、やっぱりミニスカートですか。
「いえ(笑)。さすがに今は昔みたいなミニは穿いてなくて、ヒザ丈ぐらいです。ファンの方から時々、そういう声もいただくんですけど、この年になって何が見たいんですか、っていう(笑)」
--我々オヤジ世代は、どうしても「TVジョッキー」のミニスカートが印象的なんですけど、それがきっかけでグラビアの仕事もされるようになったとか。
「そうですね。でも、あの頃は本当に忙しくて、例えばグアムに撮影に行くと、5社ぐらいの出版社が来ていて『はい次。はい次』という感じで、何の雑誌の撮影をしてるか全然わからないんですよ(笑)。きっとマネージャーさんは教えてくれてたんだと思うんですけど、全部、頭の中から抜けていっちゃうんです。あの頃は目の前のことを一生懸命やるのに必死で、何も考えられなかったですね」
--今はどんな生活?
「今は小学生の孫2人と一緒に住んでるんです。そのお世話で毎日忙しいんですけど、2人が学校に行ってる間は、ネットフリックスで韓国ドラマを見て、のんびり過ごしています」
相本久美子(あいもと・くみこ)58年、東京都生まれ。74年「小さな抵抗」で歌手デビュー。76年より「TVジョッキー」で土居まさると共にMCを務めて人気に。15年、40周年を迎えたのを機に音楽活動を再開。最新シングル「ディアレスト・フォー・ユー」(nobara records)が好評発売中。