1300人が居住「埼玉・川口市をクルドの自治区にする」在クルド人リーダーの宣言が波紋!

 トルコや中東などを中心に推定3000万人以上いると言われるクルド人。「国を持たない世界最大の民族」としても知られているが、日本にも約2000人が住んでいるという。しかも、その3分の2にあたる約1300人は埼玉県川口市やその周辺地域で暮らしており、隣接する蕨市の地名をもじってワラビスタンなどと呼ばれている。

 そんな在日クルド人グループのリーダーたちと会食したという男性の、Xへの投稿がネット上で話題となっている。

 その投稿とは、《彼らは「(ここ)川口をクルドの自治区」にしたいと言っていました》というもの。「チャイナタウンとかリトルトウキョウとかそういう意味?」と尋ねた男性に対し、リーダーは《「いやクルドのしきたりで街を運営したい」と明確に言っていました》とも明かしている。

「自治区としての独立を目指していると受け取れますが、おそらく夢として語ったのでしょう。彼ら自身、少なくとも今の日本でそれが現実的な話でないことは理解しているはずです」(クルド人問題に詳しい大手紙記者)

 ちなみに川口一帯にクルド人が住み始めたのは90年代に入ってからだという。現地にコミュニティが誕生してすでに30年以上が経っている。「自治区」を言い出す土壌はあるようだ。

 ただ、夢を語っているうちはいいのだが、7月には川口市内でおよそ100人のクルド人たちによる乱闘事件が発生している。多数の逮捕者が出る大騒動だったこともあり、以来、住民も不安を隠さない。

「夜、駅前でたむろしているクルド人の若者グループをよく見かけますが、『怖い』と話す地元住民は少なくありません。また、彼らが住むマンションやアパートの中には、騒音やゴミ捨てなどでトラブルが起きているという報告もあります」(前出・記者)

 こうした状況に在日クルド人の50代男性は「彼らのせいで真面目に暮らしている大勢のクルド人まで悪く見られてしまう」と嘆いているという。

 川口市は「住みたい街ランキング」で常に上位に来る街だ。クルド人以外の外国人も多く住む多国籍タウンでもある。リーダーたちは、自治区を主張する前に、まずはトラブルをなくすことを考えるべきかもしれない。

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