20年ぶり連ドラ主演「若村麻由美」56歳のフェロモン(2)ムキ出しになった桃ヒップ

 そもそも若村は20歳の時、朝ドラ「はっさい先生」(87年、NHK)でヒロインデビューを飾り、着物姿が似合う清純派女優として全国にその名がとどろいた。

 驚くべきはその翌年、水上勉原作で敗戦直後の飢餓と混乱を描いたドラマ「飢餓海峡」(88年、フジ系)で清純派のベールをあっさりと脱ぎ捨てたことだ。

 舞台は昭和22年、若村が演じたのは、下北半島の温泉宿で16歳の頃から娼婦として働く杉戸八重。森林鉄道で犬飼多吉と名乗る男(萩原健一・享年68)と出会い、一夜を共にする。

 テレビ誌関係者が鼻息を荒くして振り返る。

「若村さんが『あっづいね〜』とかわいらしい津軽弁で部屋の障子戸を開けると、犬飼が背後から抱きつき、着物の襟からガサッと手を忍び込ませて乱暴に胸を揉みしだく。そんな〝発情男〟を『ちょっと待って、ねぇ?』と笑みを浮かべながら制するも、強引に押し倒される。そして襟をガバッと開けられ、むき出しになった桃色の先端を野獣のごとく舐められているうちに、恍惚とした表情を浮かべて感じ始めるんです。シーンとしては長くはないんですが、あの清純派の若村さんが…と、当時はものすごい衝撃でした」

 映画評論家の秋本鉄次氏も、

「テレビドラマの濡れ場は限界がありますけど、知的エロス満点でしたね」

 ともろ手を挙げて称賛するほど。

 そしてこのドラマではもう一つ、お色香シーンが用意されていた。犬飼に一目惚れした若村は上京を決意。父親と温泉につかりながら、その胸の内を打ち明ける場面だ。

「カラミではないですけど、あの入浴シーンは眼福の一言。ツルッとした生脚が湯につかり、より一層の輝きで目に飛び込んでくる。舐めるようなパーンアップ映像で透けた薄手拭いでは隠すことができないバストの膨らみも映り込みます。そして温泉から出ていく時には、後ろ姿ですがマッパも拝める。湯けむりの中ですが、プルリンとした桃のようなヒップも! とにかく若村さんの妖艶なボディに夢中で、親子の会話がまったく頭に入ってこなかったことを覚えています(笑)」(テレビ誌関係者)

 美くしい生胸を披露した濡れ場はこの作品以降はないが、若村は〝着物エロスの女王〟と言っても過言ではない。

 派手めな柄も、落ち着いた和服も艶美に着こなすのが彼女の武器で、時代劇「御家人斬九郎」シリーズ(95〜02年、フジ系)では、その艶やかな姿を存分に見せつけている。

「芸者役で派手な着物に身を包み、日本舞踊を舞う姿はなんとも艶美。さすが3歳で日舞を習い、15歳で坂東流の名取になっただけのことはあるな、と感心するほど。着物からのぞく細い首筋やうなじが妙にそそります。優しい声なのに姉御肌で気が強いというギャップも最高。怒られたあとに優しく包み込んでくれそうな、そんな妄想すら湧いてきます」(テレビ誌関係者)

 落ち着いた和服姿が記憶に新しいのは、20年の朝ドラ「おちょやん」(NHK)だろう。主人公の竹井千代(杉咲花・25)が見習いとして働く山村千鳥一座の座長役を熱演した。

「『赤ん坊以下! 生まれ直してきなさいっ』など厳しく叱咤する役柄でしたけど、大人の艶を感じましたね。肌を露出しているわけではないけど、匂い立つような妖艶さとでも言うんでしょうか。銀座のママのような高貴な色気があふれていました」(テレビ局関係者)

 今回代役を務める夏ドラマでも、妖艶な着物姿を披露してくれることを期待したい。

*週刊アサヒ芸能6月8日号掲載

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