岸井ゆきの「極上ボディペインティング」魅せた!/令和女優カンヌギ映画祭(4)

 アラ還にして映画「よこがお」(KADOKAWA)で主演を務めた筒井真理子が、魅せた。

 子供の頃に押し入れで友達と体を見せ合った記憶が甦ると、心象風景のようなイメージカットに切り替わり、押し入れでの性行為が展開される。狭い空間で抱き合い、座りながら交わり激しく悶える筒井。が、暗かったために、ここではまだお預け。

 その後、窓ガラスが開けっ放しになったベランダの前に筒井がマッパでたたずみ、カメラは向かいのマンションからのアングル。少し距離はあっても、垂れた完熟バストと薄茶色のトップ、少したるんだお腹の下の部分までしっかりと確認できるのだ。

 大胆な脱ぎっぷりに秋本氏は感嘆しながら、こう読み解く。

「50代の女性の性的な部分を描く題材はいっぱいあります。それなのに、来る役といえばお母さん役がほとんど。それを筒井は自分が果敢に攻めることで、この熟ボディを使わないのはもったいないでしょ、と言わんばかりの熱演。映画関係者にアピールする意味合いもあったのではないでしょうか」

 一方、濡れ場のトップランナー・寺島しのぶは、映画「あちらにいる鬼」(22年、ハピネットファントム・スタジオ)で剃髪シーンが話題になる中、しっかりとベッドシーンを披露。秋本氏が解説する。

「ホテルで年下の男と行きずりの行為をする場面があり、和服をはだけながら濃密に絡んでいます。脱ぎっぷりのよさはさすがのひと言。寺島が演じると情感があって、溶けて壊れて死んでもいいみたいな没入感が伝わってくるんです」

 本家カンヌで注目度が高い「ある視点部門」。様々な視点やスタイルを持った独自の作品が選出されているが、当カンヌギ映画祭でも3作品をノミネート。

 まずは、映画「神は見返りを求める」(22年、パルコ)で、YouTuberのゆりちゃんを演じた岸井ゆきのだ。一度見たら絶対に忘れない性的場面は中盤に訪れる。前田氏も驚きを隠さずにこう話す。

「人気YouTuberとのコラボで、ボディペインティングをすることに。滑らかな肌に、青いシャツを着ているように絵具を塗っていく。最初は両手でバストトップを隠していましたが、2人のチャラ男から『前を塗るよ』と乗せられ、ついに手を外してしまう流れがまさに神。濡れ場や脱ぎシーンは数あれど、ボディペインティングという見せ方は初めて見ました」

 先端部分は艶ビデオさながらにモザイクで処理され、より卑猥さがマシマシ。岸井の女優魂が爆発したシーンでもあった。

(つづく)

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