ジャスティン・ビーバーを襲った「ライム病」の意外な原因と対策

 歌手のジャスティン・ビーバーが1月8日、インスタグラムを更新。「ライム病」と診断されていたことを告白した。

 ジャスティンは自らのインスタグラムで、薬物をやっているなどと多くの人は自分を批判してきたが、ライム病であることはわからなかったのだな、などと告白。しかも、皮膚や脳、全身の健康に影響を及ぼす慢性疾患を抱えていたことも吐露。だが、病魔を克服しつつあり、復帰して今までよりずっとよくなると宣言した。

 ジャスティンを襲ったライム病とは、どんな病気なのか。その原因は意外なものだった。

「ライム病は、ライム病の病原体を保有するマダニに咬まれることによって感染する病気です。人から人へ感染することはありません。マダニに噛まれたところは赤くなり、病原体が全身に広がると、重度の頭痛や関節痛、筋肉痛、動悸や不整脈、記憶障害など多くの症状が現れます。重症化すると、死亡することがあります。残念ながら、現在のところ、予防接種はありません。マダニが好むといわれる野山や川原に行くときはなるべく肌を見せないように注意し、皮膚が赤くなるなど異常を感じたら、早めの受診が大切です」(医療ライター)

 ジャスティンだけでなく、カナダ出身のシンガー・ソングライターのアヴリル・ラヴィーンもライム病に苦しんだ。

「2018年9月9日の『ORICON NEWS』によると、アヴリルは14年にライム病を患っていることを公表。15年6月には、5カ月もの間、寝たきり生活を強いられた壮絶な闘病生活をテレビ番組で告白したといいます。肉体的にも精神的にも、今までの人生で1番辛い日々だったと、アヴリルは回顧しています」(芸能記者)

 日本では1986年に初のライム病患者が報告されて以来、年間、数十人が感染しているという。野山や川原に行くときは注意が必要だ。

(石田英明)

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