現地では大谷翔平より有名 「7人制サッカーのW杯」に参戦する加藤純一とは

 元スペイン代表でバルセロナの中心選手としても活躍したジェラール・ピケ氏がチェアマンを務める7人制サッカーの「キングス・リーグ」。発足したのは2022年と歴史は浅いが、スペインのほかアメリカにもリーグがあり、さらに女性版の「クイーンズ・リーグ」や子供向けのトーナメント「プリンスカップ」なども開催している。

 世界各地でファンと競技人口を急激に増やしつつある「キングス・リーグ」だが、5月26日からは初の国際大会「キングス・ワールドカップ」がメキシコで開催される。同大会の会長を務めるのは、セリエAやリーグ・アンで5度の得点王に輝いた元スウェーデン代表のズラタン・イブラヒモヴィッチ氏だ。

 11人制のクラブW杯と同じ32チームで争われ、ブラジル代表のネイマールや、元ベルギー代表のE・アザール、元イングランド主将のファーディナンド、元ドイツ代表のゲッツェら、サッカー界の大物たちも自らのチームを率いて出場。日本からは加藤純一氏が代表を務める「Murash FC」が参戦するが、じつは加藤氏はサッカー選手ではない。チャンネル登録者数125万人の「jun channel」などを運営するゲーム実況配信者なのだ。そもそも、なぜ彼が7人制サッカーの世界大会に出場することになったのか?

「ピケ氏が加藤氏のファンだったらしく、加藤氏のXにリプライを送ったのがきっかけだったようです。実は、加藤氏は海外では大変人気のあるゲーム実況配信者で、YouTubeの総視聴回数は10億回以上。スペインでの知名度は大谷翔平を上回り、南米でもほぼ互角というデータもあるほどです」(ゲーム誌編集者)

 キングス・ワールドカップは、キングス・リーグと同じルールで行われ、20分ハーフの交代無制限、イエローカードで2分間退場、レッドカードで5分間退場、最後の2分間は得点が倍(1ゴール2点)と、かなりユニークだ。しかし、そのエンタメ性の高さから急成長を遂げているのだ。

「例えて言えば“サッカーのX Games”。海外では『11人制サッカーは見ないけど、キングス・リーグは好き』という人も多いんです。リーグ戦も今度のワールドカップも、全試合ネットで無料視聴可能なのも魅力のひとつ。もし加藤氏のチームが上位に進出すれば、海外での知名度はさらに上がるでしょうね」(サッカーライター)

 加藤ジャパンの躍進に期待したい。

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