「ピルクル」も爆売れで販売休止!乳酸菌飲料「異常人気」の背景

 日清ヨークは27日、乳酸菌飲料「ピルクル」の2商品について、需要の急拡大により販売を休止すると発表した。昨年6月には「ヤクルト1000」が新規販売を休止して話題となったが、なぜこれほどまでに乳酸菌飲料が人気となっているのだろうか?

「今回販売が休止されるのは『ピルクル400 Light (65ml×10)』と『ピルクル400 鉄分 (65ml×10)』の2商品です。ピルクル400シリーズは生きたまま腸に届く乳酸菌NY1301株を150億個から400億個に増量した、腸内環境改善効果が認められた特定保健用食品であることから人気となっていました。さらに昨今の乳酸菌飲料市場の活況が追い風となったことで需要が拡大し、必要な供給量を確保できない見通しとなったことから販売休止を決めたといいます」(社会部記者)

 乳酸菌飲料市場が活況となっているのは、「腸活ブーム」の影響がある。新型コロナウイルスの感染拡大によってストレスを感じることが多くなったり、免疫力を高めたいと考える人が増え、そこで腸活フローラを整えて体内から美しく健康な体になる腸活が人気となっている。そして、そんな腸活の中でも、1日1本の少量からでも気軽にはじめられる乳酸菌飲料に大きな注目が集まっているのだ。

「『オレンジページ』が読者に実施したアンケート調査によると、『腸内環境の不調を感じている』と回答した人は67.1%にものぼり、腸内環境を整えたいと思っている人は93.3%と、実に9割超えとなっています。さらに、『すでに腸活を毎日している』と回答した人は83.5%となっていますから、乳酸菌飲料の需要が追いつかないほど人気なのも当然と言えば当然ですよね。また、乳酸菌飲料はストレスの緩和や睡眠の質の向上といった効果が比較的わかりやすいので、それも続けて飲む人が多い理由なのかもしれません」(フリージャーナリスト)

 まだまだ乳酸菌飲料フィーバーは終わりそうにない。  

(小林洋三)

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