「もしかしたら私もあの事件で“被告人”になっていたかもしれません。『元アイドル・小出広美 逮捕』なんて見出しで報じられたらシャレでは済まなかったですね」
冗談まじりに話すのは、80年代にアイドルとして活動した小出広美さん(56)。83年にシングル「タブー」でデビューし、活動休止期間を経て、90年代にはグラビアモデルとして活躍した。小出さんが振り返るのは、反ワクチン団体「神真都Q会」の元代表ら5人が起こした建造物侵入事件だ。
同会の元代表ら男女5人は、2022年3月から2回にわたって、子供向けのワクチン接種会場に無断で立ち入った疑いで逮捕・起訴され、同年12月には執行猶予つきの有罪判決が下されている。
小出さんは当時、神真都Q会のメンバーとして活動し、すでに「日刊ゲンダイDIGITAL」が《元グラドル小出広美さんは日本最大規模の「反ワクチン団体」で活動 そのワケを本人に直撃》と報じていた。
それだけに、逮捕の一報を受けて、小出さんの安否を気遣う声も聞かれたのだが‥‥。
「逮捕につながった抗議活動には私も参加する予定でした。しかしその直前に行われた神真都Q会のオンライン会議でひと悶着ありまして‥‥。議論を引っ掻き回す“工作員”の存在にガマンならなくなり、暴言を吐きまくってしまったんですね。オンラインの会議とはいえ、大暴れしたことで、私は“謹慎処分”となって、抗議活動に参加できなくなったというのが真相です」
2022年12月には、静岡県内で起きた同様の建造物侵入事件で神真都Q会メンバーの会社役員ら8名が略式起訴されている。
小出さんに現在の神真都Q会との関係を聞くと、
「私の中で、神真都Q会は自然消滅したと思っていますし、関係は絶っています。でも私は一人でもコロナワクチンの危険性を訴えていくつもりです。すでにワクチン接種の副反応で2000人が亡くなっていますし、実際、死亡一時金も支払われています。このままいけばワクチン訴訟で国内はとんでもない状況になりますよ」
一人で反ワクチンを訴え続ける背景には、小出さんが長年取り組む「医療過誤問題」があった。
「もう30年以上も前のことですが、弟が医療過誤で手術中に心肺停止になったことがあるんです。裁判で争い、勝訴を勝ち取るまでにどれほどの年月がかかったことか…。私と同じような悲しい出来事が起きないよう、経験者として『医療過誤原告の会』で活動を続けてきました」
今後も「反ワクチン」を訴え続けるという小出さん。じつは現在、婚活の真っ最中のようで…。
「もちろん、お相手はワクチンの非接種者に限定しています。最近はマッチングサービスでも、条件欄に『接種済』と『未接種』があって、選ぶこともできますし、未接種限定の食事会もひんぱんに行われているんですよ。今年は同じ価値観を持ったパートナーに巡り会いたいですね」
小出さんの「反ワクチン」の訴えはこれからも続く。