「東スポ」と「夕刊フジ」が火花! でもスクープ記事ではなかった

 帰宅時のサラリーマンのお供として愛読者の多かった夕刊紙。だが、スマートフォンの普及に伴い、新聞離れが加速。店売比率の高い夕刊紙は、定期購読の多い一般紙以上に打撃を受けているが、その分、さまざまな事業にチャレンジしている。その一つが食品販売事業だ。

 東京スポーツは昨年9月、餃子の本場・宇都宮の「大和フーズ」とのコラボで「東スポ餃子」を販売。新聞1面を思わせるユニークなパッケージに加え、東スポらしく青森県産ニンニクを通常の餃子の3倍も入れたパンチのきいた特製餡が大好評。23日からは新たに家庭用15個入りサイズの全国発売を開始した。

 対する夕刊フジは、台湾スイーツ専門店を全国展開する「Bull Pulu」と共同開発した「生姜小籠包」を7月から発売。こちらはなんと10倍増しで生姜が入っており、東スポ餃子に負けず劣らず大人気。ドラマ「孤独のグルメ」シリーズの原作者・久住昌之氏が大絶賛したことでも話題となっている。
 
「新聞業界は97年をピークに四半世紀ずっと部数が減り続けています。柱の新聞事業以外の新事業を模索する中で両社が新たに始めたのが食品販売。もともと夕刊専門紙はグルメ記事を多く載せており、読者の食に対するニーズもキャッチアップできていた。そのため、異業種への参入ではありましたが、ビジネスとして勝算が見込めたのです」(食品業界誌記者)

 特に夕刊フジは東スポから約1年遅れの参入ながら過去には駅弁大手の「日本レストランエンタプライズ」と共同で「夕刊フジ特選おつまみ弁当」を開発。食事にも酒のつまみとしてもイケる弁当として、現在も東京駅、上野駅、品川駅などで販売しており売れ行き好調だ。

「東スポは第2弾の『東スポからあげ』も販売しており、11月下旬には第3弾『東スポポテトチップス』の発売を予定。夕刊フジも駅弁、生姜小籠包に続き、さらなる新商品を投入するのは間違いないでしょう。食品メーカーではないですが、クオリティは既に証明されており、何よりブランド力と強い発信力がありますからね」(同)

 そうなると気になるのは「日刊ゲンダイ」の動向。同社が食品事業に参入すれば、3大夕刊紙で「オヤジのための食バトル」が盛り上がりそうだが…。

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