史上最高の6017組のエントリーとなった漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2021」に、9組の決勝進出者が出揃った。今年は大会誕生から20周年のアニバーサリー。熱い戦いが期待できそうだ。
そんな記念イヤーの今年、強さを見せたのがTBSラジオ。準決勝までに同局のラジオパーソナリティーがズラリとそろったのだ。
TBSラジオの深夜0時スタートで、火曜日は「アルコ&ピース D.C.GARAGE」、木曜日は「ハライチのターン!」。月曜日は「キングオブコント2021」優勝者である空気階段の「空気階段の踊り場」で、水曜日の「24時のハコ」枠のマンスリーパーソナリティーにはかつて、見取り図が選出されている。金曜日の0時半からは、オズワルドの「ほら!ここがオズワルドさんち!」。見事に準決勝進出組がそろっている。
同局から次世代芸人が多く輩出される理由は、毎月およそ40組の若手芸人によるオンエア争奪ライブが開催されているからだ。イベントやYouTubeを使ったリスナー投票型の芸人発掘ラジオ「マイナビ Laughter Night」が、金曜日の0時から30分枠でオンエア。優勝者は後枠30分で冠特番の権利を勝ち取ることができる。現在のオズワルドはこれに該当する。
「このリスナー選択型ラジオは、実に正しいジャッジをしています。過去にニューヨーク、空気階段(2年連続)、オズワルドが優勝。『キングオブコント2018』のファイナリストであるやさしいズ、今年のM-1 決勝進出コンビの真空ジェシカもここの覇者です」(エンタメ誌ライター)
真空ジェシカは空気階段と並んで、売れるのは時間の問題と目されていた。空気階段は「キングオブコント」で結果を出した。真空ジェシカもそれに続くと見込まれている。
M-1の今後のスケジュールは、12月19日の午後2時55分から敗者復活戦、同日の午後6時34分から決勝戦がテレビ朝日系列で生放送される。第17代キングはTBSのラジオパーソナリティーから誕生するか? 本番が待ち遠しい。
(北村ともこ)