コロナ不況でも米経済誌が「大谷翔平」の活躍を特集した真相は?

 エンゼルスの大谷翔平が米経済誌「フォーブス」に取り上げられ、〈ドジャースのコーリー・シーガー内野手とともに2021年のMVP有力候補。巨額の報酬を手に入れることができるだろう〉と紹介していた。

「新型コロナウイルスの影響で米球界も冷え込んだまま。米国中が不景気なので具体的な年俸の話や地元への経済効果については触れられていませんでした」(米国人ライター)

 ただ、二刀流による経済効果など、経済誌が大谷を特集するのはこれが初めてではない。世界中が不景気で苦しんでいるときに経済誌が大谷を取り上げる理由は、「二刀流継続」による“お得感”にあるようだ。

〈肘の手術により、打者のポテンシャルを考えて打者に専念することも議論されていた。しかし、エンゼルスは二刀流に挑戦させており、投打ともに活躍している。2年850万ドルの契約延長はかなりお買い得だった〉

 つまり、スラッガーと先発ローテーション投手の2人分を大谷一人で得ることができた、というわけだ。最後は〈彼は23年シーズン終了までFAにならないが、この活躍が続けば、エンゼルスは彼を引き止めるために大金を用意することになるだろう〉と締められていた。

「経済誌のほか投資家もエンゼルスに注目しています。2003年にエンゼルスを買収した球団オーナーのアート・モレノ氏は一代で財を成した事業家でもあり、昨年末にはエンゼルスの本拠地球場やその周辺の土地もアナハイム市から買収しています。近く再開発が始まる予定で、新しい球場の集客力は大谷次第とも言えます」(同前)

 新しい球場のプランは公開されておらず、近くに新球場を造るのか、それとも現球場を改築するのかまだ分かっていない。しかし、「二刀流」大谷の活躍で本拠地・エンゼル・スタジアムの再開発への注目も高まっており、今回、経済誌がその活躍を改めて取り上げたことで、財界は野球記事を読みながら再開発について「投資すべきか?」を考えていたようだ。大谷は経済界にも大きな影響を与えている。

(スポーツライター・飯山満)

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