アサヒ「生ジョッキ缶」が2日で出荷一時停止!爆売れの理由とは?

 アサヒビールは、4月6日からコンビニエンスストアで先行発売していた新商品「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」の出荷をわずか2日で一時停止すると発表した。受注が殺到したことが原因で、販売数量が想定を上回ったことにより缶の部材が不足してしまったという。

「同商品は缶詰のように上蓋がすべて開くようになっていて、また開栓すると同時に通常の缶ビールよりもきめ細やか泡がモコモコと立ち上がってくる仕組みになっており、まるでジョッキで飲む生ビールのような感覚を楽しめるものとなっています。缶上部がすべて開くと飲む際に唇を切ってしまわないか心配になりますが、飲み口の部分には飲料缶として初となるダブルセーフティ構造を採用しているため、口や手を傷つける心配もないのです」(フードライター)

 生ジョッキ缶は発売前からSNSで話題となっていたが、発売と同時に多くの人が購入に走ったようで、ネット上には《開けると泡がモコモコで楽しいし、ゴクゴク飲めてこれは美味しいわ》《ビールの香りを強く感じられてゴクゴクいけるのがいいね!》《泡を飲むという感覚は今までの缶ビールでは味わえなかったから、すごく新鮮でいい》《スーパードライ派ではないけど、さすがにこれは買って試したくなったもん》など絶賛するコメントが相次いでいた。

「これまで、発泡酒や第三のビールなど原料や製法が異なるビールは登場しましたが、缶の構造を変えて異なる飲み方を提案するというのは今までにない発想で、多くの人が驚いたのではないでしょうか。しかも、今は新型コロナウイルスの影響で気軽に外に飲みに行くことも出来ませんから、ジョッキで飲んでいるような感覚というのは誰もが求めていたと思いますし、多くの需要につながっているのだと思います」(前出・フードライター)

 なお、20日からはすべての小売店での販売がスタートするが、メーカー側は今のところ変更の予定はないという。

(小林洋三)

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