三が日の初詣客は激減!? 2021年に参拝すべき「コロナに強い神社」とは?

 コロナ第3波の襲来で「勝負の3週間」でも感染拡大はおさまらず、「GoToトラベル」も一時停止となった年末年始。三が日の初詣も控える動きが見られ、明治神宮や成田山新勝寺といったメジャーな寺院・神社は、例年にくらべて参拝者の数が激減しそうだ。そんななかでひそかなブームとなりそうなのが、「コロナに強い」と言われる神社だ。

 たとえば、神奈川県三浦市にある疱瘡神社。海南神社の境内の一角にあり、その御神徳は、「疱瘡退散・ウイルス除」。まさにコロナ禍の今にドンピシャと言えよう。歴史に詳しいライターが解説する。

「疱瘡とはいわゆる天然痘のことで、紀元前から世界中で流行していました。日本に渡ってきたのは8世紀頃と言われ、天平の時代(729〜749)には九州で多くの死者を出したと言われています。それから幾度となく流行と鎮静を繰り返しては猛威をふるい、高い死亡率で数えきれない人々が犠牲になりました。たとえ死にいたらなくても、顔などにむごたらしい痘痕が残ることからたいそう恐れられたものです」

 三崎の疱瘡神社に祀られているのは平安時代末期の武将、源為朝だ。その生誕は保延5年(1139年)と言われ、身長は2メートルを超える大男。生まれながらにして暴れん坊で、実の父に勘当されて九州に追放されたが、手下を集めて暴れまわり一帯を制覇。その後、参加した大戦に敗れて伊豆諸島の大島へ島流れとなった。どうやらその大島に「疱瘡退散」の秘密があるようで、

「ちょうどその頃、全国で天然痘の大流行が発生したのですが、為朝がいる大島だけは一人の感染者も出さなかったようです。やがて豪勇の為朝がいたので疱瘡をよせつけないのだろうという俗信が広まりました。為朝はその存在を疎ましく思った討伐隊によって首をはねられましたが、その噂が三崎に入ったのが疱瘡神社の由来と言われています」(前出・歴史ライター)

 なお「疱瘡神社」は全国各地にあり、その祭神や由来はさまざま。不治の病と言われた天然痘の災厄から逃れようと、何世紀にもわたって敬われているだけあって、そのご利益は折り紙付きかもしれない。昨年、三浦市の疱瘡神社を参拝したという飲食店経営者が語る。

「GoToイートがはじまる前に参拝しました。店の風評も大事だし、自分も感染したくないですけど、やはり来てくれたお客さんにコロナに感染させるわけにはいきませんからね。少なくとも自分の店だけは、為朝がいた当時の大島のように、一人の感染者も出さずにこのコロナ禍を乗り越えたいですね」

 何も“密”になりそうな三が日に参拝することはない。もしも近場に「疱瘡神社」があれば、人混みを避けて自分のペースで「コロナ退散」を祈願してほしい。

(月見文哉)

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