6月23日に行われた手越祐也の会見に、ダウンタウンの松本人志がマスコミの論調とは異なる見方を示したという。6月28日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で松本は「ツッコミどころ満載だなと思いましたよ」「ちょっと待てい!ってことがいっぱいありました」と手越の会見を酷評したものの、その成果を決して全否定しない様子を見せていたのである。
松本は「会見はあまり成功だとは思わないですけど」と言いつつも、「彼の今後の活動に支障があるかどうかというと、どうなんだろうね」と、一歩引いた視点を提示。その言葉を裏付けたのが同番組に“ワイドナ女子高生”として出演している現役高校生の竹内麗だった。彼女はTikTokでも会見の映像が流れており、高校生など多くの若者が視聴していたと説明。若者たちは《この会見で手越ファン増えるw》《手越ファンになった》と口にしていたと明かしたのである。
「会見の内容を批判するメディアは、会見は中身が空っぽだとか、これでテレビ復帰はなくなったといった論調が大勢を占めています。しかしそれらの批判は手越が今後も芸能界の流儀に従って芸能活動をしていくという前提に立っているのが気になるところです。当の手越は自らのYouTubeチャンネルで会見を生配信し、再生回数は1000万回の大台に迫るほど。新たに開設したツイッターは125万フォロワーを突破しており、もはやSNSだけで食っていけそうな勢いです。しかもツイッターでは連日のように動画日記を投稿し、ファンクラブも開設に向け着々と準備中。実際は手越が思い描いていた通りに進んでいるのかもしれません」(芸能ライター)
松本はいいたとえではないと断りつつ、手越とジャニーズ事務所の関係を「今まで(飼い犬の)リードが付いてたのが、ぱっと外れた」と説明。現在の手越は「もうウワーっとなって、フローリングで(足が滑って)カシャカシャってなって、まっすぐ走れてない」と評していた。
「芸能界の常識で言えば、まっすぐ走れなくなった芸能人はもはや落ちぶれるだけ。ところがネットの世界では、そのまっすぐに走れない姿すらもファンの支持を得るセールスポイントになる可能性もあります。そして手越はこれまでの“辞めジャニ”とは異なり、性格的にもキャラ的にもネットとの親和性が高いはず。そんな彼の記者会見を『中身がない』と評すること自体がもはやお門違いであり、デジタル世代の若者たちは『自分の会見で1000万再生を稼げるヤツ』と素直に評しているのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
視線をお笑い芸人に転じてみれば、自らの闇営業問題を総括していないと非難される宮迫博之は人気YouTuberの基本である“毎日投稿”を愚直に守り、100万人近いチャンネル登録者を獲得。開設7カ月で総再生回数はすでに1億回を突破している。それと似たような道を手越もたどっていくのかもしれない。
「そう考えれば松本が、手越の会見を“今後の活動に支障はなさそう”と評したのも納得ができます。15歳からジャニーズ一筋の手越は32歳の今でもメンタル面ではまだまだ青年のはず。ツイッターやYouTubeを通して若者たちに支持されれば、彼にとっては十分な成功になるのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
これで手越のソロライブが若者たちで満員になった時、果たして新聞やテレビといった“オールドメディア”は何と言って手越のことを批判し続けるのだろうか。
(北野大知)