HKT48が打ち出した「オンライン握手会」ファンの反応と気になる勝算

 アイドルグループ「HKT48」が初の「オンライン握手会」を今秋に開催することを発表した。

 AKB48グループをはじめ、乃木坂46、欅坂46などほとんどのアイドルグループが実施している「握手会」。アイドルと直接対面して握手ができるイベントで、アイドルとファンの貴重な交流の場だ。しかし新型コロナウイルス感染拡大により、人との“密”を避ける生活に変わった今、肌が直接触れ合う握手会は濃厚接触の極み。そこで考案されたのが「オンライン握手会」というシステム。LINE社が開発した「LINE Face2Face」というツールを通して、アイドルとファンが1対1のビデオトークを楽しむのだという。今後、アイドルの活動はオンライン化していくのだろうか。

「AKB48は、“会いに行けるアイドル”というコンセプトで結成されました。毎日のように劇場公演があったりとアイドルとファンの距離が近いことが売りで、握手会はその最たるもの。握手会に参加するにはCDを購入しなければならず、同じCDを100枚単位で購入するファンもザラにいます。CDには“握手券”という側面もあり、大量購入に走るファンが続出して社会問題化したこともあります。しかし、コロナ禍でアイドルは人前にでることができず、活動のほとんどを自粛しなければなくなりました。とはいえ、自粛ばかりしていてはファンが離れてしまい、売上も無いということで、苦肉の策で開発されたのがオンライン握手会でしょう。SNSでは『握手会じゃなくてお話会だよね?』『直接会えないなら課金したくないという気持ちも…』『実家に住んでいるので、オンライン握手会している様子を家族に見られたら恥ずかしい』『握手会は長時間並ぶので、待ち時間がないのはいい』などと様々な反応が寄せられました。もともとアイドルという存在は偶像で、遠い憧れの存在。オンライン握手会の導入によって、アイドルとファンの距離感が変わってくるかもしれませんね」(アイドル誌記者)

 アフターコロナでアイドルビジネスは、どう変わっていくのだろうか?

(金宮炭子)

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