報道番組「news zero」(日本テレビ系)のメインキャスターを務めるフリーアナウンサーの有働由美子が、2024年3月に番組を卒業する。同局が12月14日に発表した。後任は同局の藤井貴彦アナが務める。
有働アナは2018年3月にNHKを退職後、同年10月に「news zero」のメインキャスターに就任。以来、日テレの“夜の顔”として、ニュースを伝えてきた。有働アナは同局HPを通じ、卒業理由について「そして気づけば現在54歳!次の新たなことにチャレンジする時は今しかないと考え、1年半前から相談させていただいていて、わたくしのわがままを聞いてくださり、このたびnews zeroが快く送り出してくれることになりました」とコメントした。
次の新たなチャレンジとは? 有働アナはNHKを退職する際、次のコメントを残している。「以前から抱いていた、海外での現場取材や興味ある分野の勉強を自分のペースで時間をかけてしたいという思いが捨てきれず、組織を離れる決断をいたしました」「今後は有働由美子という一ジャーナリストとしてNHKの番組に参加できるよう精進してまいります」。
NHK退職時のコメントを読んで気になるのは「海外取材」「ジャーナリスト」という言葉。「news zero」卒業にあたってのコメントでも、戦地ウクライナでの取材が最も印象的だったと綴っている。次のチャレンジは“国際的なジャーナリスト”であったとしても不思議ではない。「news zero」で5年以上も報道に携わり、現場取材もこなしてきた。機は熟したかのように見える。
「実は、有働アナがNHK退職時に“ジャーナリストとして……”と発言したことについて、同じNHK出身でジャーナリストの池上彰氏が批判的なコメントをしました。池上氏は18年4月、MCを務める冠番組の会見で、有働アナについて『ジャーナリストとしては、そんな簡単にジャーナリストなんて自称してほしくない』と発言。取材経験が少ない有働氏がジャーナリストを名乗るのは早く、“もっと勉強してください”という意味を込めて、あえてNHKの後輩にエールを送ったのだと思います。『news zero』で経験を積んだ有働アナを池上氏がどう見ているのか、ちょっと興味深いところです」(週刊誌記者)
ジャーナリストとして飛躍できるか、有働アナのチャレンジに注目だ。
(石田英明)