17年3月、自民党の前川恵衆議院議員との密会が報じられたばかりか、その後、元不貞関係にあった女性とハワイで結婚式を挙げ「重婚疑惑」が浮上した元衆議院議員の中川俊直氏(52)。政界復帰はいまだかなわずだが、意外な転身を遂げていた。
永田町関係者が語る。
「中川さんといえば、甘いルックスに元テレ東記者出身という経歴もさることながら、祖父の俊思氏、父の秀直氏はいずれも自民党の大物議員。3世代世襲で、12年の衆院選で広島4区から出馬して初当選後、14年の衆院選でも再選。16年の3次安倍内閣第2次改造内閣で経済産業大臣政務官に就任し、同期の小泉進次郎氏と共に将来を嘱望されていましたが、スキャンダルで自民党を離党。今は無所属で捲土重来を図っています」
ところが、女性の浮動票がカギを握る選挙において、女性スキャンダルは致命傷と言っていい。
21年10月の衆院選には再起をかけて広島4区から無所属で立候補。結果は立候補者4人中最下位。3位とも1万票以上の圧倒的な差がついていたことからも「政界復帰は絶望的」と、身内の選挙区からも声が上がっているほどなのだ。地元支援者が話す。
「中川さんは落選後、応援していた支援者と飲みに行くなどして気持ちを切り替えていましたが、今後の予定はまだ考えていない様子でした」
翌22年になると、意気ケンコーな中川氏は意外な「場所」に登場していた。
「今年3月、支援者仲間から『中川さんが都内の小劇場のお芝居に出演するから、観に行こう』と誘われたんです。しかもそのタイトルが『魔法少女』という舞台。グラドルや若手女優に交じり、お世辞にも演技はまだまだうまいとは言えなかったですが、目鼻立ちがくっきりした顔は舞台映えして目立っていましたね」(前出・地元の支援者)
実際、中川氏のフェイスブックを確認すると、自己紹介欄に「舞台俳優」の肩書が加えられているばかりか、2月27日に「魔法少女」出演についての告知を投稿。今年1月には別の舞台に出演したことも明らかにしていたのだ。
「通常、舞台出演が決まるのは数カ月前」(演劇関係者)だといい、昨年10月の落選時には、すでに舞台俳優への転身が念頭にあったのかもしれない。
「さらに、5月11日から5日間は『六畳一間で愛してる』という舞台にも出演しています。確かに〝舞台俳優〟の肩書に偽りないペースで舞台を踏んでいますね」(前出・地元の支援者)
本人に舞台俳優転身の真意を問うべく広島の事務所に問い合わせると、電話口の女性は「公演? はあ、そうなんですか?」と、まるで他人事な様子。その後、中川氏本人の返答を求めたが連絡はなかった。
政界から芸能界へ。くれぐれもスキャンダルには注意されたし。