「片付けの魔法」近藤麻理恵氏のネットショップ開設に賛否「矛盾してない?」

“こんまり”の愛称で知られ、世界的に有名な片付けコンサルタントの近藤麻理恵氏が、自身のオンラインショップを開設したことに対し、《片付けをしたあとに自分の商品を売りつけるの?》などと世界中から皮肉る声が殺到している。

「彼女は『ときめかないものは捨てる』という”こんまりメソッド”を推奨し、2010年に出版した『人生がときめく片づけの魔法』が世界40カ国で1000万部超えの大ヒットを記録。15年に米『TIME』誌が発表する『最も影響力のある100人』に選ばれるなど、今やイチローより有名な日本人として世界中に多くのファンを持っています」(女性誌ライター)

 そんな彼女が「片付けを終えれば、人生に意味のあるモノ・ヒト・コトを取り込むスペースができます」と昨年11月にオープンさせたのが、「The Shop at KonMari(ザ・ショプ・アット・コンマリ)」だ。同オンラインショップでは、お玉が96ドル(約1万600円)で販売されている他、土鍋が180ドル(約1万9800円)で、ウサギ耳の収納ボックスが89ドル(約9800円)で売られているなど、決して安くはない生活用品が目白押しなのだ。
 
 これにネット上では、《良い事を聞かされて最後に“この壺を買って下さい、きっと幸せになれます”と言われているようだ》《サイト見たけど金儲けのニオイしかしなくて幻滅した》《不要なものを処分した代わりにウサ耳の収納ボックスですか》など厳しい意見が相次いでいるのだ。
 
「彼女のオンラインショップに対する批判は世界中で強まっており、米『CNN』では女性キャスターが『片づけ術のおかげでいらないものを減らすことができたが、その代わりに何かを売りつけようとしている』とコメント。英国紙『ザ・ガーディアン』では音叉とクリスタルのセットに注目し、『世界で最も不要なもの』と酷評しているほどです」(ITジャーナリスト)

 もっとも近藤氏自身は、大事なのはときめきをくれる物に囲まれて暮らすことで、「今使っている食器にときめきを感じるなら、買い替えることは勧めない」と語っている。こんまりの「人生がときめく片付けの魔法」にときめかなくなる人も出てきそうだ。

(小林洋三)

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