「ぽたぽた焼き」のおばあちゃんにセリフ!? リニューアルで賛否分かれた「問題の一言」

 亀田製菓株式会社は8月7日、同社の人気商品である「ぽたぽた焼き」のリニューアルを発表した。1986年の発売以降、多くの世代に親しまれてきた「ぽたぽた焼き」の新パッケージは8月上旬から順次店頭に並ぶ。砂糖醤油の甘じょっぱさと軽いサクサク食感の美味しさはもちろんのこと、発売当初からパッケージにデザインされていた「おばあちゃん」のキャラクターも、世代を超えて愛されてきた理由の1つ。今回のリニューアルでは、この「おばあちゃん」のパッケージイラストが変更になるのだが、SNS上では様々な意見があがっているようだ。

 新たな「おばあちゃん」のイラストを手掛けるのは、人気絵本作家のヨシタケシンスケ氏。従来の「おばあちゃん」は静かに子供達を見守るようにおせんべいを焼く姿が印象的だが、新たな「おばあちゃん」のデザインは顔を上げてチャーミングな表情に。より親しみやすい、現代的な明るいデザインへと進化している。
 
 デザイン変更の一報に《長年、あのおばあちゃんだったから寂しい》《もう見れなくなるのは残念》などと惜しむ声も多く、X(旧Twitter)のトレンドランキングには関連するワードの数々が上位に浮上。寄せられた声の中には変更されたデザインへの感想だけでなく、ある変化を指摘する声も多かったようだ。

「ヨシタケ氏デザインの新たなおばあちゃんには、『ぽたぽたしちゃう?』というセリフが添えられているのですが、このセリフが話題を呼んでいます。同社の『思わず会話したくなるような親しみやすいおばあちゃんへ新たに描き起こしていただきました』という説明の通り、おばあちゃんが優しく語りかけてくれるという状況なのですが、『ぽたぽたしちゃう?』というセリフにはユーザーの間でも賛否が分かれ、X上には《謎のセリフがなんか嫌》《イラストは素敵だけどセリフの意味が分からない》《“ぽたぽたしちゃう”って言うおばあちゃん、めちゃ解釈違い》《おばあちゃんはそんな言い回ししないだろ》などのツッコミも殺到しています」(情報誌ライター)

 同社は絵本作家を起用した理由に「古くからお子様の成長と共に親子の絆を育んできたコミュニケーションである絵本の読み聞かせに着想を得た」ことから企画が始まったためだと説明している。

「ぽたぽたしちゃう?」というキャッチコピーは、人気の絵本でもよく使われるオノマトペを取り入れた子供の心を掴むための秘策なのかも。
 
(浜野ふみ)

*写真は旧パッケージ

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