3000ドルの高額案件も…「海外クラウドソーシング」で稼ぐ秘訣とは?

 今や副業探しの定番となっている「クラウドソーシングサイト」。動画編集やウェブライターなどさまざまな案件がアップされ、利用者は増える一方だが、ネックなのは報酬面。高額な案件はプロ向けのものが多く、初心者ができそうなのは“激安案件”ばかりというのが実情だ。

 だが、クラウドソーシングサイトで仕事を募集しているのは日本だけではない。実は、世界中にも同様のサイトが乱立。しかも、日本より報酬の相場が軒並み高いという。

「賃金格差の影響もあって日本より高報酬なものが多いですね。そのため、最近では海外のサイトで仕事を探す日本人が増えています」(ITジャーナリスト)

 例えば、英語圏で絶大な人気の「Upwork」(米国)は、登録者数2000万人以上、クライアントも500万社以上と世界最大級。サイト内には「記事ライターは15時間あたり80ドル(約1万570円)以上」という報酬の目安についても書かれていた。

 時給換算すると700円程度で、日本の地域別最低賃金がもっとも低い県(時給853円)よりも安い。ただし、日本の初心者向けの案件は1文字0.3円や0.5円といったものもあるため、それに比べれば好条件と言えそうだ。

「それにウェブライター系の求人は細分化され、文章の翻訳やテクニカルライターなどは報酬が高め。『Entry』と表示された初心者向けでも時給15ドル(約1980円)以上や月3000ドル(約39万6390円)なんて案件もあります。動画編集も日本だと15分3000円が相場ですが、その2〜3倍やそれ以上のものも見つかります」(前出・ITジャーナリスト)

 ただし、当然ある程度の英語力は必要。だが、「Freelancer」(オーストラリア)のように日本語対応しているサイトもあり、ものすごくハードルが高いわけでもない。

「担当者とはメールでやりとりするため、会話が苦手でもなんとかなります。他にも『witmart』(中国)や多様な言語の案件がある『clickworker』などもあり、英語以外にも対応できる人はより高い収入を得られるチャンスがあります」(前出・ITジャーナリスト)

 日本のサイトにこだわって副業を探す必要はないのだ。

マネー