バレーボール・大山加奈に東京都が謝罪…ベビーカー「バス乗車拒否騒動」に見る有名人SNSのリスク

 バレーボール女子元日本代表の大山加奈が訴えた「ベビーカーバス乗車拒否」問題が大きく波紋を広げた。ネットウオッチャーが経緯を説明する。

「大山は11月7日、双子用ベビーカーでバスに乗ろうとした際、1台目では扉を開けてもらえず、2台目は乗車できたものの、乗り降りの際に乗務員に手伝ってもらえなかったと告白。『公共交通機関って誰でもいつでも利用できるものではないんですかね』などと訴えたんです。ただ、8日の投稿では『手伝ってもらう前提で行動するな』という声が多数届いたことを明かして『心がやられそう。外出するのさえ怖くなる』などと吐露。これが賛否両論を巻き起こすことになりました」

 7日の投稿で、このバス会社が「都バス」だったと明かしていることから、8日夜に東京都が謝罪。1台目のバスについては「バス停の看板に隠れて気付かなかった」と釈明し、2台目の乗務員は「ベビーカーを置くために座席をたたむという所定の対応を取らなかった」と一部落ち度を認めた。

 大山の発言について、ネットの炎上問題に詳しいジャーナリストが言う。

「幼い子供を連れての公共機関の利用については、ルール上はOKでも、思い通りにいかないことはままあります。大山は悔しい気持ちでいっぱいになり投稿したのでしょうが、文句や意見がある場合は、まずはその場で伝えるか、反応が悪ければバス会社に直接連絡した方がいいでしょう。今回の批判によって『SNS開くのも勇気がいる状況』と嘆いていましたが、そもそもSNSは自身の発言がどのような形で伝わるか分からないのが前提。著名人だからといって、誰もが味方してくれるわけではありません。彼女のようなタイプはSNSにあまり向いていないのかもしれませんね」

 東京都は謝罪する一方で「手伝いが必要な際は、前の扉からお声がけいただくよう周知をはかる」としている。これで大山の怒りは、少しは収まったのだろうか。

(ケン高田)

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