自死を選ぶ患者も!? 男性版“イクイク病”の驚愕実態「1日100回も性的絶頂に」

「仕事中も電話の音、座っている姿勢を変えただけでイッてしまうこともあり、替えの肌着が1日何枚も必要な状態でした」

 こんな悩みを抱える女性の告白を紹介した通称“イクイク病”の記事は大反響を呼んだ(9月1日配信)。なんと、現代の奇病は女性特有のものではないようで……。

 日常生活の何気ない動作でも性的絶頂に達してしまう謎の奇病「持続性性喚起症候群」(通称“イクイク病”)を紹介したが、実はこの病気は男性にも起こりうる可能性があることをご存じだろうか?

 女性よりも症例が少ないとされているが発症の経緯は人それぞれで、そのメカニズムは不明。治療法も女性版イクイク病同様、確立されていない。

 実は、2014年と少し古い記事だが、米国ウィスコンシン州に住む患者男性(当時30代)がイギリスのデイリーミラー紙のインタビューに答えている記事を発見。それによると、彼は2012年に椎間板ヘルニアになったのを機にイクイク病を発症したとある。

 さらに「父親の葬儀中に9回も勃立してしまった」、「1日100回もの性的絶頂に襲われ、身も心もボロボロ」と告白している。仮に絶頂が1日100回とすると、起きているのが18時間とした場合、10分48秒に1回のペースでイク計算だ。これでは仕事はもちろん、日常生活への影響も甚大だ。

 事実、彼の家では妻が働きに出て家計を支えているそうだが、病気を理解してくれるパートナーがいるだけまだ恵まれたケースと言えるかもしれない。

 記事にはこの病気に詳しいニューヨークのメイデンレーンメディカルのディーナ・ハリス博士のコメントも紹介されているが、患者の中には自死を選ぶ者もいるという。確かに、この病気になったとして周りに打ち明けることも難しいだろうし、恥ずかしさのあまり引きこもってしまうかもしれない。絶望感から命を絶とうとするのも決して大げさなことなんかではないのだ。

 男性版、女性版ともに持続性性喚起症候群は難病指定もされておらず、病気の存在自体を知らない医療関係者も多い。これ以上、不幸な患者たちを出さないためにも1日も早い治療法の発見を祈るばかりだ。

(トシタカマサ)

ライフ