全国にはローカルフード化しているその土地ならでは「ご当地パン」が数多く存在。現地では誰もが知っていても地元以外ではまったく無名というケースがほとんどだ。
なかでも数少ない全国区の知名度を誇るのが青森の「イギリストースト」。食パンにマーガリンを塗ってグラニュー糖をまぶしたものをサンドし、トーストしてもそのままでも美味しくジャリっとした食感がたまらない。地元製パンメーカーの工藤パンが1967年から販売しており、年間出荷量は500万個。これまでになんと300種類以上が発売されるなどバリエーションも豊富で、地元以外でも比較的入手しやすい。
他にも表面を薄いようかんで表面を覆った北海道の「ようかんパン」、小ぶりの厚切りパンにミルク風味のクリームがたっぷり乗った福島の「クリームボックス」、コーヒー風味の薄切り食パンにコーヒークリームがサンドされた富山の「コーヒースナック」はいずれも地元のロングセラー商品。
西日本でも揚げた食パンにあんこを挟んだ鳥取の「マイフライ」、チョコでツイストドーナツをコーティングした福岡の「マンハッタン」、黒糖ペーストとピーナッツクリームの2層がサンドされた沖縄の「ゼブラパン」などがあるが、あくまでこれらはご当地パンのほんの一部に過ぎない。
「現地のコンビニやスーパー、駅の売店で購入できる商品も多いため、軽食やおやつ代わりにもなりますし、お土産にも最適。菓子パンなので1個100~200円程度で買えるのも大きな魅力です」(食品ジャーナリスト)
SNS上にはご当地パンに関する個人からの投稿も多く、全国のご当地パンを紹介しているサイトも数多くある。いずれもハイカロリーなので毎日食べるのはオススメできないが、旅行や出張の際に見かけたらぜひ試してみてほしい。
※写真は、北海道のご当地パン「ようかんパン」