壁ドンしたら穴が…「レオパレスあるある」が入居者間で伝説になっていた

 賃貸アパート大手のレオパレス21の物件で、壁、天井に施工不良が見つかった問題。もともと2月5日に放送された「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)による告発特集で実態が暴かれ、同社はこれを認め謝罪。19日には国交省により、1月末時点で全国1895棟が建築基準法違反だったことを確認したと発表している。
 
 施工不良が見つかった一部入居者には、レオパレス側から3月末までの転居を要請されており混乱はまだまだ続く気配だが、この騒動、ネット上では2000年に入ったあたりから入居経験者から「レオパレス伝説」として拡散、予知されていた。

「『レオパレス伝説』とは、レオパレス21の物件に住んだ人たちが壁の薄さを皮肉った“あるあるネタ”をまとめたもの。あまりに酷い内容にジョークと思われていたのですが、今となっては《やっぱり本当だった》と話題になっているのです」(ネットウオッチャー)

 その“伝説”とは、以下のようなものだ。
・ティッシュを取る音が聞こえてくるのは当たり前、携帯のポチポチが聞こえることも
・爪切りの音も聞こえる
・壁ドンしたら壁に穴が開いた
・隣二部屋を借り、「これで防音ばっちりだ」と思ったが、さらにその向こうの部屋の音が聞こえてきた
・業績悪化でさらに壁が薄くなるのでは
・将来的には壁がなくなる可能性も

「まったく冗談のような話ばかりなのですが、レオパレスは今回、部屋を仕切る壁部分の界壁に建築基準法が定めた材料を使用しておらず、遮音性能を満たしていなかったことを明らかにしていることから、“伝説”の信憑性が高まりました。最後に『壁がなくなる可能性も』などという皮肉もありますが、取り壊されれば確かに、壁ごと物件もなくなるということです」(前出・ネットウオッチャー)

 伝説が現実となりそうな気配だ。

(小島洋三)

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