「セルフレジ」急速拡大で“賛成派”と“反対派”の3つの言い分

 ローソンが、7月2日か徳島県内の店舗で“セルフレジ”の実用実験を開始。9月末までには全店舗でのセルフレジ運用開始を目指すといい、深刻な人手不足を背景に会計のセルフレジ形式が急速な拡大を見せている。
 
「スーパーの『イオン』やアパレルの『ユニクロ』、ハンバーガーチェーンの『モスバーガー』、回転寿司の『スシロー』などなど、様々な業種の店舗でセルフレジやセミセルフレジが普及しています。ジャストシステムのリサーチによれば、セルフレジを利用したことがある人は6割で、未利用が4割。定着にはまだまだ時間がかかりそうですが、ネット上ではセルフレジに対する様々な意見があがっているんです」(社会部記者)

 それを大きく分けると、以下の賛否に分かれる。

●賛成派の意見
《レジ打ちが遅い店員がいる店もあるので自分でやったほうが早い》
《毎回ポイントカードのこととか聞かれるのがうんざりするから助かる》
《そもそも人と接しなくていいから賛成》

●否定派の意見
《機械が苦手。慌てて操作を間違えそう》
《操作が遅い人の後ろに並んだ場合が最悪》
《味気ない》

「賛成派も否定派も、どちらも頷ける意見がありますが、今後、セルフレジが増え続けることは間違いありません。ただし、先々はセルフレジから無人店舗が普通になる時代も近いことから、力を入れなければなければならないのが、防犯・防災対策。客が巻き込まれるような強奪事件や火災などの対処が可能な、環境づくりが必要になってきますからね」(小売業界専門誌記者)

 そうなると、見張り役もロボットになる時代も近そうだ。

(小林洋三)

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