6月7日、アイリスオーヤマはグループ会社のロゴが入った社用車が道路交通法違反をする動画がTwitterに投稿された(現在は非公開)ことを受け公式ホームページで謝罪したが、ネット上では波紋が収まらない状況だ。
「同社の発表では、『弊社グループ会社の従業員が運転する社用車が、栃木県の信号のない横断歩道で歩行者様が渡ろうとしていたところ、一時停止をせずに側道を通り過ぎました』と当時の状況を説明しています。しかし投稿された動画を観てみると、女性歩行者が横断歩道を渡ろうとしたため車が停止すると、その後ろにいたアイリスオーヤマのグループ会社の社用車が、側道というよりも思い切り路肩から追い抜いていく様子が映っています。かなりのスピードで追い抜いているので、危険な運転だったと言わざるを得ません」(ネットライター)
これにネット上では《自分が会社の看板を背負って運転しているという意識が微塵もなくて驚く。ドライブレコーダーが普及した時代によくやるわ》《社名入りの車で堂々と交通違反するなんて信じられない。どれだけ会社にダメージを与えることか》など驚きの声が寄せられており、《わりと社名入りの社用車で駐車違反してたりする車はまあまあ見かける》《一般道を運転していて、社用車でその運転大丈夫かよって感じたことは何度もある》など社用車を運転するドライバーのマナーの悪さを指摘する意見がいつくも見られる。
「社用車を運転する従業員は日頃から車に乗る機会が多いため、ついつい雑な運転になってしまうこともあるそうで、また、社名の入った車を運転することで“いつ誰に見られているか分からない”というストレスから、むしろ乱暴な運転をしてしまうといったケースもあるといいます。ただ、社用車で交通違反をしてしまえば、自分が減点されるだけでなく、会社にもマイナスイメージを与えてしまうのは間違いないので、普段よりもいっそう安全運転を心がけてもらいたいものです」(自動車ライター)
なお、投稿された動画にはアイリスオーヤマのグループ会社の社用車だけでなく、他にも2台の車が停止する車の横を路肩から追い抜いている様子が映っている。また対向車も、渡ろうとする歩行者がいるにもかかわらず、一時停止をしていない。騒ぎが大きくなったのはやはり「アイリスオーヤマ」のロゴがあったからで、たとえ忙しい配達中でも車にロゴを背負っている以上、1人ひとりが会社の代表であるという意識を常にもっておくべきだろう。
横断歩道を渡ろうとする歩行者がいたら一時停止は義務。交通ルールの遵守をいま一度心がけたい。
(小林洋三)