「デニーズ」が都内全店で採用開始!食べ残し持ち帰りサービスの“課題点”

 ファミレスチェーン「デニーズ」は、食べきれなかった料理を入れて持ち帰りができる容器「mottECO(モッテコ)」の実施店舗を10月11日より東京都内の全店に拡大した。このサービスにより、日本ではなかなか浸透しない食べ残しの持ち帰りを定着させることは出来るのだろうか?

「モッテコは、昨年10月に当時の環境大臣だった小泉進次郎氏が中心となって、食べ残しの持ち帰りを普及させるために制作が進められたドギーバッグ(持ち帰り用容器)。今年5月18日からデニーズはロイヤルホストと共同で約60店舗に食品ロス削減活動の一環で取り入れたところ、好意的な意見が数多く寄せられたために実施店舗を拡大したといいます」(フードライター)

 外食産業における食品ロスの約6割が顧客による食べ残しとされ、「ホットペッパーグルメ」を運営するリクルートライフスタイルが実施した調査では、直近1年間で58.7%の人が「料理を食べきれなかったことがあった」と回答。そのうち「料理の持ち帰りを行ったか」の質問に「持ち帰った」と回答した人は、わずか35.4%にとどまったという。

「消費者庁が昨年1月に実施した物価モニター調査では、9割の人が外食時の食べ残しを持ち帰りたいと考えていることが明らかとなっいますが、実際に持ち帰ったことがある人は4割程度。理由としては、《その店が持ち帰りをしても良いのかが分からない》や《衛生面が心配》といった意見が上がっています。厚生労働省によれば、食品衛生法において食べ残しの持ち帰りを禁止する規定はないといいますが、あくまで持ち帰りについては自己責任となっているのです」(フードジャーナリスト)

 今後、食品ロスを減らすためには、店側がドギーバッグを用意するだけではなく、国が持ち帰りに対するガイドラインを作る必要があるのかもしれない。

(小林洋三)

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