「セイコーマート」好調のカギ!? 他社に差をつけた”経営判断”とは

 これまで右肩上がりだった市場がコロナ禍で一転して窮地に陥ったコンビニ業界。21年2月期決算ではセブンイレブン・ジャパンは11年ぶり、ローソンが7年ぶりの減収。なかでもファミリーマートは2年連続の減収で、最終利益として164億円の赤字を計上した。

 そんな中、前年比こそ減収になったものの18年を上回る当期純利益を確保したのは店舗数では業界第6位のセイコーマート。北海道と茨城、埼玉で展開するローカルチェーンだが、道内ではセブンイレブンを上回るシェアを誇る道産子御用達のコンビニだ。

 特に既存店売上高はコロナ禍で大手各社が減収を続ける中、前年同月比で増収を記録する月が続くなど好調を持続。日本生産性本部サービス産業生産性協議会が毎年発表している「コンビニ顧客満足度」では3大チェーンを抑えて16年から5年連続で1位を獲得。ここまで消費者から支持され、コロナ禍でも業績好調な理由はどこにあるのか?

 コンビニ業界に詳しいライターは、「品揃えが多く、他のチェーンが導入するずっと前から生鮮食料品を売り、プライベートブランドにも力を入れていました。また、地元北海道産にこだわった商品も多数用意しており、店内調理の惣菜や弁当を提供するコーナーには豚丼、ジンギスカン弁当などのご当地グルメもあります」とその魅力について明かす。

 ただし、これに加えて同社の〝ある経営判断〟が、コロナ期間中のライバルチェーンと大きな差をつけることになったという。

「それはレジ袋です。ご存じの通り昨年7月から法改正で有料化となりましたが、配合する原料の25%以上をバイオマスにすることで引き続き無料で提供することが認められていました。セイコーマートでは配合比率を30%にして条件をクリアし、無料配布を続けたんです。これが追い風となったと見て間違いないでしょう」(前出・ライター)

 ただし、レジ袋に関してはあくまで当面有料化延期というスタンス。他社がすべて有料化に踏み切ったため、結果として差別化につながったようだ。

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