2月24日、ディスカウントショップ「ドン・キホーテ」などを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が、アメリカのセレブ向け高級スーパーマーケットを買収することを明らかにしたが、これにネット上では“ある懸念”が広まっている。
「PPIHが買収するのは米カリフォルニアで27店舗を展開するスーパー『Gelson’s(ゲルソンズ)』の持株会社GRCYホールディングスです。同スーパーはオーガニック食品など品質と鮮度にこだわった商品を取り揃え、多くのセレブが利用することでも知られる老舗高級店。なお、買収額は非公表で、今年4月までに株式の取得を完了する予定だといいます」(社会部記者)
ディスカウントショップの高級スーパー買収に驚きの声が上がる中、《まさかカリフォルニアの高級スーパーで、ドンキのように商品が山積みにされるのか…》といった意見も見られる。というのも、かつてドンキが買収したスーパーが次々とドンキ式の圧縮陳列をするようになり、《ドンキ化している》と話題になったからだ。
「さすがにカリフォルニアで圧縮陳列はしないと思います(笑)。今回、PPIHがGRCYホールディングスを買収したのは、日本の農産品の販売に力を入れるという意味もあるそうなので、基本的には高級路線は継続となるのではないでしょうか。実は今、アメリカではコロナ禍による運動不足や栄養過多によって、ヘルシーなジャパニーズフードに改めて注目が集まっており、スーパーでは寿司職人が不足し、奪い合いの状況になっているほどなのです。こうした和食ブームを追い風に、日本の農産品を売るまたとないチャンスと判断したのでしょう」(経済ジャーナリスト)
セレブ御用達スーパーで圧縮陳列というのもちょっと見てみたい気もするが…。
(小林洋三)