消費税を初めて導入し、平成初の総理大臣として知られる竹下登。その孫がタレントでミュージシャンのDAIGO(42)であることは本人が番組でたびたび語っていることからご存知の方は多いだろう。実は、その彼に政界進出を期待する動きが出ているという。
「本人は東京出身ですが、一族の地元は島根です。県の中西部を占める島根2区は、大叔父にあたる竹下亘衆議院議員(74)が7期連続で当選。中選挙区時代に竹下元総理が初当選したころから合わせると21期63年にわたって築いた“竹下王国”です。しかし、竹下議員が東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子新会長の過去の性ハラ報道を擁護するコメントを発するとただちに炎上。野党や国民からも非難を浴び、議員引退を求める声が出ているんです」
そう話すのは、大手紙政治部記者。新会長に橋本氏の名前が挙がると、14年のソチ冬季五輪打ち上げの際に彼女がフィギュアスケートの高橋大輔(当時)にキス強要した話が再び報じられ、これについて「ハグなんて当たり前の世界」、「ハラスメントと思ってやっているわけではない」などと発言したことが問題視されたのだ。
しかも、竹下議員の問題発言はこれだけではない。五輪聖火リレーの中止検討を表明した丸山達也島根県知事への「知事を呼んで注意する」と上から目線だけでなく国民感情を無視したコメントもさらなる批判を集めた。
「竹下議員は19年に食道がんを公表。復帰に11カ月かかっています。自民党最大派閥の平成研究会の会長という党の重鎮ですが、年齢的なこともあり、健康問題も危惧されています。あくまでDAIGOは地元の一部有権者の間で名前が挙がった程度ですが、“政治家・DAIGO”待望論は以前からありました。小泉進次郎並みのサラブレッドで、後継者としてはこれ以上ない人材ですから」(前出・政治部記者)
だが、当の本人にその意思はみじんも感じられないという。
「もともと政治とは距離を置いており、その姿勢は今も変わらないようです。なにより妻の北川景子との結婚に際しては、『政治家にならない』との条件があったなんて噂もあるほどです。本人にとってはいい迷惑でしょうね」とは芸能ジャーナリスト。
しかし、予想しなかったことが突然起きるのが政治の世界。今後の動向に注目したい。