毅然とした態度で自分の意見を迷いなく言い切る姿に、世の男性諸氏がクラクラしている。時に波風を立てながら信念を曲げない、才媛美女の魅力に迫る。
歯に衣着せぬ発言と、そのイメージとは似つかわしくない美貌で注目を集める国際政治学者の三浦瑠麗氏(39)。テレビに初出演したのは5年前だが、今や論客として各メディアに出ずっぱりである。
今夏にはついにCM出演まで果たした。ところが、8月1日より公開されていた有料動画配信サービス「Amazonプライム」の公式CM動画がほどなくYouTubeから削除されたのだ。
「彼女が過去に公開していた『徴兵制導入』の提案などに対して、危険思想とみなした一部のネット民が過剰反応したんです。ツイッター上で〈#Amazonプライム解約運動〉というハッシュタグが出回り、プライム会員を解約する動きが活発化するやCM動画は削除されました」(ITジャーナリスト)
確かに三浦氏は、ドラスティックな発言や提案で波紋を投げかけることがままある。
先の徴兵制導入のみならず、日本が核武装に踏み切る可能性を論じたり、一般市民を装った「スリーパーセル」と呼ばれる北朝鮮の工作員について、「特に大阪が危険」などと地域を特定して物議を醸したこともあった。
しかし三浦氏自身は、発言の真意がうまく伝わらない結果に思い悩むこともあるようだ。「森友問題」で自殺者が出た際に「人が死ぬほどの問題じゃない」とコメントして批判を浴びたことを例に、こう吐露もしている。
〈メディアが財務省の関係者に殺到し、追い詰められれば、第2、第3の自殺者が出るかもしれない。(中略)「改ざんを認めれば、処分はあれど世間は許してくれる、自殺するほどの問題ではないのだから早く情報を開示しろ」という(中略)メッセージとして発言しました。(中略)自分で判断し、自分の言葉で強く主張する女性。その価値基準が自分と少しでも異なれば、ねじ伏せたいと思う(中略)私の属性が変わらない限り、攻撃はやまないでしょう。ですから、私はほとんどの場合は、黙って頬を打たれるままにしています〉(婦人公論2019年11月26日号)
「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)で長らく共演する田原総一朗氏は、三浦氏の人柄を「誰に対してもさわやかで素直」としたうえで、彼女の立ち位置についてこんな賛辞を送る。
「日本は同調圧力が強い。保守派かリベラル派か。2種類のどちらかにいれば楽なんですよ。しかし、三浦さんは右、左いずれにも属さない。いずれとも戦っているんです。そういう姿勢がウケているのだと思いますね」
鋼のメンタルを武器に、快進撃はしばらく続きそうだ。