北海道でシェア1位!「セイコーマート」に3大コンビニが勝てないワケ

 北海道のご当地コンビニという存在ながら地元では圧倒的な支持を受け、3大チェーンを抑えて長期間に渡ってシェア1位の座を守り続けている「セイコーマート」。イメージカラーのオレンジと白で彩られた店舗は、旅行や出張で北海道を訪れた経験のある人なら見覚えがあるはずだ。

■北海道コンビニ店舗数ランキング

1位 セイコーマート 1,077店舗(※20年8月末時点)

2位 セブンイレブン 1,001店舗(※20年8月末時点)

3位 ローソン 673店舗(※20年2月末時点)

4位 ファミリーマート 238店舗(※20年7月末時点)

※店舗数は各社ホームページより

 セイコーマートは昔から独自路線色の強いコンビニと言われ、大手各社が7月からレジ袋の有料化に踏み切る中、無料提供を継続。経済産業省が掲げる「プラスチック製買物袋有料化制度」の対象外とするバイオマス素材30%配合のレジ袋に切り替えている。

 コンビニ業界に詳しい流通ジャーナリストは、「セイコーマートは顧客満足度が非常に高く、以前から大手チェーンに先駆けてさまざまな取り組みを行っている」とその魅力について説明。

「お惣菜は100~200円台と安くて種類も充実。ほかにも地元食材を使ったプライベート・ブランド商品が多く、北海道土産として買って帰る旅行客もいます。それに今では当たり前のように販売されている生鮮食料品も以前はセイコーマートでしか見かけなかった。さらにホットシェフと呼ばれる店内調理の弁当類を売るコーナーもあり、焼きたてパンまで扱っている。コンビニというよりは小さなスーパーに近い存在ですね」

 そもそもセイコーマートが誕生したのは、セブンイレブン国内第1号店のオープンより2年も早い1971年。まだコンビニなんて言葉すらなかった時代だ。

「道内ではご年配の方が実際にスーパーの代わりとして利用している。別に昨日今日始まったわけではなく、北海道では半世紀も前からそのようにして使われていました。それだけ地域に根差した存在だったわけです」(前出・流通ジャーナリスト)

 やはりシェア1位をキープし続けるにはそれだけの理由があったようだ。

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