横浜市にUSJ級の巨大テーマパークが!? 名乗りを上げる映画会社とは?

「横浜市にディズニーランド並みの巨大テーマパークができる」

 7月20日、そんな報道がなされた。

 場所は横浜市西部の瀬谷と旭区にまたがる米軍施設跡地だ。約242ヘクタール(東京ドーム52個分)の土地が戦後に米軍に接収された後、2015年に返還されてほぼ手つかずの状態にある。このうち、約半分の125ヘクタールの土地で、地権者が街づくりを構想、市が後押しをし、地元神奈川県の鉄道会社の相鉄ホールディングスがテーマパークを土地活用案として提案する形で話が進められているという。投資金額は約1300億円を見込んでいて、報道によれば複数の市関係者から誘致先の事業者としてアメリカの大手映画会社の名前が上がっているそうだ。

 そこでネットでは早くも「どの映画会社が乗り出してくるのか」と予想する話題で盛り上がっている。

「(既にあるディズニーとユニバーサルを除いたとして)大手5社だとパラマウント、ソニー、ワーナーだけど」と候補が上げられ、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントだと逆輸入になって変なので、パラマウント・ピクチャーズ・コーポレーションとワーナー・ブラザース・エンターテイメントの2つに絞ってあれこれと意見が述べられている。

「この2つに絞って考えた場合、確かにパラマウントの可能性は高いと思います。2024年にロンドンでイギリス初のテーマパークの『ザ・ロンドン・リゾート』が開業する予定ですが、前身はパラマウントのテーマパークで、途中でパラマウントは撤退をしましたが、それでも提携の形で残っています。他にも韓国の仁川国際空港にパラマウントのテーマパークが建設される予定ですし、過去にはUAEのアンカラに作るという話もありました」(全国紙記者)

 さらにはUSJのユニバーサル・ピクチャーズと競合するということで断念したが、2025年に開催予定の大阪・関西万博にパビリオンを出すという話もかつてあっただけではなく、08年に大阪吹田の「エキスポランド」が民事再生法を申請して破綻した時には、パラマウントのテーマパークが出来るという話が持ち上がったほど日本進出には積極的な姿勢を示してきた。

「一方のワーナーは既にオーストラリアのゴールドコースト(1991年開業)とUAEのアブダビ(2018年開業)に2つのテーマパークを持つのでこちらも可能性がありますね」(前出・全国紙記者)

 ただ、「日本ではワーナーブラザースのキャラクターは弱い」という声も。確かにワーナーのキャラクターを見ると、バットマンやスーパースター、トムとジェリー、バックスバニーなどで、日本でも馴染みがある一方、アメリカ風なキャラばかりとも思えなくもない。ハリーポッターもワーナーだが、USJが使用料を支払って既に使われてしまっているだけに、予想の声を聞くとパラマウントが強い気がしないでもない。

 考えるだけでわくわくする話だが、果たしてどうなるか。

(猫間滋)

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