所ジョージも上機嫌の「ポツンと一軒家」が絶好調な2つの理由

 タレントの所ジョージがMCを務めるバラエティ番組「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)の視聴率が絶好調だ。

 昨年10月から始まった同番組は、日本各地の人里離れた場所にポツンと存在する一軒家を制作スタッフが現地で探し出し、そこに住む人物のドラマを紹介するという内容。MCの所をはじめ、レギュラーパネリストとして予備校講師でタレントの林修氏も出演している。
 
 同番組が放送される日曜ゴールデンタイムは、これまでバラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)が圧倒的な強さを見せていた。ところが、3月10日放送の「ポツンと一軒家」の平均視聴率は番組最高の17.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、「世界の果てまでイッテQ!」に2月24日の放送回に続き、ふたたび勝利したのだ。
 
 3月19日発売の「週刊女性」はヒットの秘密を探るべく、MCの所を直撃。アポなしだったにもかかわらず、所は上機嫌で「やっぱり〝ポツンと〟っていう言葉だと思うよ。人里離れた場所にどんな人がいるかは気になるよね。(中略)そこで暮らす人たちの人生観がすごくおもしろいんだよね」と答えてくれたという。また、その地にまつわる林の歴史的な知識も番組をさらにおもしろくしていると分析した。

「それ以上に数字に貢献したのは、昨年11月に週刊文春が立て続けに報じた『イッテQ!』のヤラセ疑惑でしょう。これを受け、11月17日放送回でお詫びコメントが流され、宮川大輔のお祭り企画は休止。視聴者離れのきっかけとなりました。もう一方のライバルであるNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(はなし)〜』は、はなから視聴率が低迷。さらに出演者のピエール瀧が薬物逮捕というミソまでついた。つまり『ポツンと一軒家』の好調は裏番組の“敵失”により漁夫の利を得たといっても過言ではないでしょう」(テレビ誌ライター)
 
 MCの所は、番組がメジャーになったことで、一軒家の人たちが身構えてしまうことを心配していたが、こちらは“ありのまま”で勝負してほしいものだ。

(石田英明)

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