中居正広、“ながら運転”するタクシードライバーを戒めた「言葉力」に称賛の嵐

 芸能人という立場を考えれば、リスクもあったはずだが、その勇気ある決断には称賛の声が上がっている。

 中居正広が1月25日に放送されたラジオ番組「中居正広 ON&ON AIR」(ニッポン放送)にて、スマホを見ながら”ながら運転”をしていたタクシー運転手を注意したエピソードを披露した。

 中居は「まったく盛ってない…嫌な話をしますね」と切り出し、年末に百貨店で買い物した帰りに乗車したタクシーでの出来事を回顧。なんでも、乗車した時点からタクシーの運転手は「んだよ、コノヤロー!」などと独り言をつぶやいていたりと、荒れた様子だったとのこと。

 この時点で中居は嫌な予感がしていたようだが、その予感は的中。ハンドルとスピードメーターの間に隠すようにスマートフォンを置き、動画を見ながら運転していたというのだ。

 そこで中居は注意するべきか迷ったようだが、結局、注意することを決断。目的地到着後に「運転手さん、申し訳ございませんが、僕の死角からですけど…動画よくないですよ運転中」と丁寧な口調で注意したのだとか。

 これに運転手は一応謝まったものの、あまり響いていなかった様子だったらしく、中居は再度「会社に言ったりはしません。ただ、二度としないでください。あなたはプロなんですから。タクシーのドライバーのプロですから。約束できますか」と念押ししたところ、運転手は「申し訳ございませんでした」と謝罪してきたそうだ。

 中居はしつこく注意した理由について「届けたいから。僕の思いを。万が一、次のお客さん(が乗車中に再び運転手が)動画見てて、もし接触事故でも起こしたらこの人おしまいだからね」と語っている。

 タクシーに乗って、態度の悪い運転手に当たる経験はままあるが、逆ギレされる恐れもあるため、なかなか注意できないもの。ましてや芸能人であれば、乗車マナーが悪かったなどとウソの噂を流されるリスクもあるので、なおさら勇気がいるはず。そのため、ネット上には《見て見ぬ振りをする人がいる中で、しっかりと注意できるのは尊敬に値する》《YouTube見てるドライバー、結構いる。影響力ある人が言ってくれるのは助かります》などと、多くの賛辞が書き込まれている。
 
「昨年8月放送のバラエティ番組『にけつッ!!』(読売テレビ)では、千原ジュニアが自宅前でタバコをポイ捨てした送迎タクシーの運転手に『えっ? ポイ捨て?』と口にしたところ、明らかに不機嫌そうな態度をされ、思い切り舌打ちされたというエピソードを明かしていました。ジュニアは仕事のことが考えられないほど立腹し、タクシー会社にクレームの電話を入れることも考えたようですが、運転手からどんな反撃があるかもしれないので思いとどまったそうです。かつて、”ジャックナイフ”と呼ばれたジュニアでも注意することをためらってしまうわけですから、中居ほどの知名度があって、相手に響くまでしっかりと注意できるのはすごいことですよね」(エンタメ誌ライター)

 文句なしの一流芸能人でありながら、プロ意識も人一倍高い中居だけにどうしても許せなかったのだろうが、未だに世間の好感度が高いのも納得だ。

(田村元希)

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