伊集院光も嘆いた「やよい軒」ごはん“おかわり有料化”に広がる動揺

 定食チェーンの「やよい軒」が4月16日から関東の一部店舗で、無料だったごはんの“おかわり”を有料化したことに困惑の声が広がっている。
 
「有料化したのは、東京、千葉、栃木、茨城の12店舗が対象で、金額は店舗によって異なり30~100円だという。報じられたところによれば、運営するプレナスは有料化の理由について『おかわりをする人としない人とで不公平があった』としており、あくまで試験的としています。しかし、そもそもこの有料化は公式サイトなどで発表されたものではなく、店に足を運んだ客が店内の告知をツイッターにアップしたことで発覚したため、利用客の間で余計に動揺が走ったと思われます」(飲食系ライター)

 ネット上では今回の動きについて、《知らなかった人が行ったらガッカリ感半端ないでしょ》《おかわり自由こそが魅力だったのに、やよい軒大丈夫か?》といった意見が上がり、15日深夜に放送されたラジオ「JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBS系)でも伊集院が「由々しき問題」と取り上げたほどだ。

「弁当店『ほっともっと』も展開するプレナスでは、19年2月期の連結決算で最終損益が29億円の赤字を計上しており、最終赤字は1993年に株式を店頭公開して以来、初めてのこと。その原因については、『やよい軒』や『ほっともっと』の新規出店による増収を、人件費などのコストが上回ってしまったためと言われています。ごはんの有料化はそうした事態の解消策の一貫と見られますが、ここまで反響が大きいと一時的な実験で済ませざるを得なくなる可能性はありますね」(同)

 昨年、競合する「大戸屋」の店舗数を上回った「やよい軒」だが、修正どころを誤ると足元をすくわれるかもしれない。

(小林洋三)

ライフ